海外サマリー(13日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/ 4 2,991.3   +44.5  シカゴ大豆  2025/ 5 1,010.75  +10.25
NY銀     2025/ 5 3,430.6   +56.3  シカゴコーン 2025/ 5   465.25  + 4.50
NYプラ    2025/ 4 1,006.0   +10.2  NY原油   2025/ 4    66.55   -1.13
NYパラ    2025/ 6  964.00   +9.80  ドル・円               147.77   -0.54
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。
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◎NY外為=ドル円は一時147円台半ばまで下落
 ドル円はNY時間に入って戻り売りに押され、一時147円台半ばまで下落する場面
が見られた。ドル安がドル円を圧迫し、この日も米株式市場は軟調な展開となり、米国
債利回りも低下した。米経済への先行き不透明感が依然として市場を席捲している。
 ベッセント米財務長官は、市場はトランプ大統領の勝利の多くを織り込んでおり、ド
ルが調整されるのは自然との見方を示していた。市場はトランプ政権の減税策に期待し
ているが、今週末には債務上限の期限切れがあり、政府機関の閉鎖が再び取り沙汰され
ている。今回も何らかの着地点は見出すであろうが、混沌とした米議会の対立は、減税
策の後退も連想させているのかもしれない。
 ここに来て、米国の例外主義への懐疑的な見方も台頭しつつある中、これまでのよう
なドル高指向は弱まっているとの指摘も聞かれた。
◎NY貴金属=続伸、金は一代高値を更新
 ニューヨーク金、銀は大幅続伸。
 金4月限は大幅続伸。時間外取引では、ドル安を受けて買い優勢となったが、リスク
回避の動きが出ると上げ一服となった。欧州時間に入ると、貿易戦争に対する懸念を受
けて押し目を買われた。日中取引では、米生産者物価指数(PPI)が前月比で横ばい
となったことを受けて急伸し、一代高値を更新した。
 銀5月限は貿易戦争に対する懸念や金急伸を受けて買い優勢となった。
 プラチナ系貴金属(PGM)は続伸。
 プラチナ4月限は続伸。時間外取引では、ドル安が下支えになったが、リスク回避の
動きが出ると戻りを売られた。欧州時間に入ると、手じまい売りが出て軟調となった。
日中取引では、米生産者物価指数(PPI)が前月比で横ばいとなったことや金急伸を
受けて買い優勢となった。
 パラジウム6月限はリスク回避の動きが圧迫要因になったが、他の貴金属の堅調を受
けて押し目を買われた。
◎LME=アルミ・銅はトランプ関税懸念で小幅高、ニッケルは大幅反落
 アルミ3カ月物は小反発。2701ドルで小安く取引を開始。アジア時間の序盤に
2707.50ドルの高値まで浮上したが、その後は上海株安が重石となり、下値を探
る足取りを展開。一時2666.50ドルまで値を落とした。米国の時間帯を迎えると
トランプ政権による鉄鋼・アルミニウムへの追加関税賦課を受けた供給引き締まりが警
戒されて上値を探る足取りに転じ、2700ドル台を回復。この日の高値圏を維持した
まま取引を終えた。
 銅3カ月物は小幅続伸。9670ドルと前営業日の終値と同値で取引を開始。アジア
時間の前半に9800ドル台まで値を伸ばす場面が見られたが、中国上海株の反落が嫌
気されて転売が出て値を落とした。欧州の時間帯に欧州株の頭重い足取りを受けて安も
みとなりながらも9720ドルを支持線になった。しかし米国の時間帯の序盤に
9713.50ドルの安値まで値を落とした。ただ、米トランプ政権による輸入関税賦
課懸念を受けた米国内需給引き締まり観測が手掛かりとなって終盤に浮上し、一時
9837.50ドルの高値まで浮上。戻り待ちと見られる売りに値を落としたが、プラ
スサイドを維持して引けた。
◎NY原油=反落、IEAが引き続き供給過剰を指摘
 ニューヨーク原油の期近は反落。
 国際エネルギー機関(IEA)が月報で、今年は日量60万バレル程度の供給過剰と
なる可能性があると指摘したことが重し。石油輸出国機構(OPEC)プラスが来月か
ら協調減産の縮小を開始するなら、供給がさらに過剰となるリスクもあるという。ま
た、IEAは今年の需要見通しについて従来の前年比・日量110万バレル増から同
103万バレル増に下方修正した。
◎シカゴ大豆・コーン=共に反発、強気な輸出や南米の生産不安受け買い優勢
大豆は反発。前日比は2.25〜10.25セント高。5月限は前日比10.25セ
ント高の1010.75セント。
 米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高が前週を上回る強気な内容だったこと
に加え、ドル安傾向が強まったことが強気材料となった。また、乾燥に見舞われた結
果、アルゼンチンの生産量が事前予想を下回る、との見方が強まったことも買いを支援
する要因となった。5月限はこの日の上伸で前日の下げ幅を概ね相殺した。

 コーンは反発。前日比は2.75〜4.75セント高。5月限は4.50セント高の
465.25セント。
 乾燥に見舞われた影響からアルゼンチンの生産量がこれまで予想されていた量を下回
るとの見方が広がったことに加え、ブラジルではサフリーニャコーンの生育期を迎える
なか主要生産国のリオグランデドスル州で乾燥が続いていることが買いを支援した。
また、ドル安傾向や小麦の堅調も強気材料となった。
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