NY金・銀市況=金が続伸、ドル安で押し目を買われる

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (25/ 4)  2994.8     3009.4      2991.4      3006.1     +  5.0
          (25/ 6)  3021.2     3037.1      3019.5      3034.1     +  5.2
   銀     (25/ 5)  3441.0     3445.5      3395.5      3430.8     - 12.5
         (25/ 7)  3466.0     3474.5      3427.5      3461.1     - 11.9
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           152,425       211,776       532,348        (+  6,203)
  銀           49,015        62,943       166,394        (+  1,464)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          41,841.63  + 353.44
     前日  148.61/63   1.0880/82   ・ナスダック         17,808.66  +  54.57
     本日  149.20/22   1.0921/23   ・10年米国債利回り      4.30  -   0.01
・NY原油  (25/ 4)   67.58 + 0.40  ・SPDR保有金残高    906.41  +   0.60
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金は続伸、銀は反落。前日比は金が5.0〜5.5ドル高、中心限月の
4月限が5.0ドル高、銀が12.5〜11.3セント安、中心限月の5月限は12.
5セント安。
 金4月限は続伸。時間外取引では、中東情勢に対する懸念を受けて買い優勢となった
が、ドル安が一服すると、上げ一服となった。欧州時間に入ると、押し目を買われた。
日中取引では、手じまい売り一巡後は予想以下の米小売売上高やドル安を受けて押し目
を買われた。
 銀5月限は手じまい売り一巡後にドル安や金堅調を受けて下げ一服となった。
 ニューヨーク金4月限は続伸。時間外取引では2991.4〜3009.4ドルのレ
ンジで推移、前日比4.3ドル高の3005.4ドルとなった。4月限は安寄りしたの
ち、中東情勢に対する懸念を受けて買い優勢となったが、ドル安が一服すると、上げ一
服となった。欧州時間に入ると、押し目を買われた。
 日中取引では、米国の関税引き上げの影響が懸念されるなか、手じまい売りが出て
2991.6ドルまで下落した。その後は、予想以下の米小売売上高やドル安を受けて
押し目を買われ、3009.1ドルまで上昇した。
 米軍のイエメンの親イラン武装組織フーシ派に対する攻撃などを受けて中東情勢に対
する懸念が出た。一方、経済協力開発機構(OECD)は、トランプ米政権の関税引き
上げは、カナダ、メキシコ、米国の経済成長を押し下げ、インフレ率を押し上げると予
想した。世界経済見通しの下方修正を受けて金に手じまい売りが出た。2月の米小売売
上高は前月比0.2%増と、前月の1.2%減(下方改定)からプラスに転じたが、事
前予想を下回った。ドル安に振れ、金の押し目は買われた。
 ニューヨーク銀5月限は、時間外取引で3418.5〜3445.5セントのレンジ
で推移し、前日比12.8セント安の3430.5セントとなった。5月限は安寄りし
たのち、金堅調につれ高となったが、ドル安一服を受けて上げ一服となった。欧州時間
に入ると、押し目を買われた。
 日中取引では、手じまい売りなどが出て3395.5セントまで下落した。その後
は、ドル安や金堅調を受けて押し目を買われると、3440.0セントまで上昇した。
 3月14日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比3万4224オンス増の
4046万5964オンス、銀は172万4104オンス増の4億4542万3184
オンス。

今日の材料
・ドイツのIFO経済研究所は、今年の国内経済成長率予測を0.2%とし、昨年12
月時点の0.4%から下方修正したと明らかにした。消費者心理が低迷し、企業の投資
意欲も弱いと指摘している。
・経済協力開発機構(OECD)は、トランプ米政権の関税引き上げは、カナダ、メキ
シコ、米国の経済成長を押し下げ、インフレ率を押し上げると予想した。世界経済の見
通しを下方修正し、より広範な貿易戦争が成長をさらに低下させると警告した。
・欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は、米関税政策がECBの金融政策決定
を難しくしているとの見解を示した。
・2月の米小売売上高は前月比0.2%増と、前月の1.2%減(下方改定)からプラ
スに転じた。トランプ大統領が打ち出す関税や連邦政府職員の大量解雇などが景況感を
圧迫する中、伸びは市場予想の0.6%を下回った。
・3月のニューヨーク州製造業業況指数はマイナス20.0となった。前月のプラス
5.7から悪化し、2023年5月以来の大幅な落ち込みとなった。市場予想はマイナ
ス1.5だった。
・3月の米NAHB/ウエルズ・ファーゴ住宅建設業者指数は39と、前月から3ポイ
ント低下し、2024年8月以来7カ月ぶりの低水準を付けた。
・欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は、トランプ米政権が掲げる関税措置
の影響に対応するため、域内のアルミニウム産業に対するセーフガード措置導入の可能
性を検討することが草案文書で分かった。
・1月の米企業在庫は0.3%増加と、前月の0.2%減からプラスに転じた。市場予
想と一致した。売上高の減少により卸売業者の在庫が増加した。
・トランプ米大統領は、イエメンの親イラン武装組織フーシ派によるさらなる攻撃があ
ればイランの責任を問うとし、イランは「深刻な」結果に直面すると警告した。
・トランプ米大統領は、連邦政府と請負契約を結ぶ労働者の最低賃金を時給17.75
ドルとすることを義務付けたバイデン前大統領の大統領令を撤回した。
・米ホワイトハウスは、トランプ大統領が18日に予定するロシアのプーチン大統領と
の電話会談で、ウクライナとロシアの国境にある「発電所」について協議すると明らか
にした。
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