貴金属は、総じて続伸して寄り付く見通し。金と銀はドル建て現物相場の上昇と円安 を受けて買い優勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク高 と円安を受けて堅調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は9.87ドル高の 3000.59ドル、銀が1セント高の3384セント、プラチナが4.76ドル高の 1002.06ドル、パラジウムは5.12ドル安の966.60ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=149.35/37円で、前営業日の 大引け時点から0.48円の円安。 先限の寄り付き目安は、金が1万4470円前後、銀は163.5円前後、プラチナ は4685円前後、パラジウムは4600円前後。 【NY金はドル安で押し目を買われる】 金はきのうの海外市場では、ドル安を受けて押し目を買われた。 金はドル安が支援要因になった。ドイツの財政改革パッケージに加え、米小売売上高 が予想以下となった。2月の米小売売上高は前月比0.2%増と、前月の1.2%減 (下方改定)からプラスに転じたが、事前予想の0.6%増を下回った。3月のニュー ヨーク州製造業業況指数はマイナス20.0となった。前月のプラス5.7から悪化 し、2023年5月以来の大幅な落ち込みとなった。市場予想はマイナス1.5だっ た。 経済協力開発機構(OECD)は、トランプ米政権の関税引き上げは、カナダ、メキ シコ、米国の経済成長を押し下げ、インフレ率を押し上げると予想した。世界経済の見 通しを下方修正し、より広範な貿易戦争が成長をさらに低下させると警告した。トラン プ米大統領は4月2日に相互関税を発表するとしている。 米ホワイトハウスは、トランプ大統領が18日に予定するロシアのプーチン大統領と の電話会談で、ウクライナとロシアの国境にある「発電所」について協議すると明らか にした。 銀はきのうの海外市場では利食い売りが出たが、ドル安や金堅調を受けて下げ一服と なった。 【NYプラチナは中国の景気刺激策やドル安が支援】 プラチナはきのうの海外市場では、中国の景気刺激策に加え、ドル安や金堅調を受け て押し目を買われた。 プラチナは中国の景気刺激策に加え、ドル安や金堅調が支援要因になった。中国国務 院は声明で、国民の所得押し上げによる消費回復に向けた措置を講じる、とした。ドイ ツの財政改革パッケージに加え、米小売売上高が予想以下となり、ドル安に振れた。ト ランプ米大統領の関税政策に対する不透明感もドル安要因である。 <今日の予定> ・日銀金融政策決定会合(19日まで) ・ユーロ圏貿易収支 2025年1月(EUROSTAT) ・独景況感指数 2025年3月(ZEW) ・米住宅着工・許可件数 2025年2月(商務省) ・米輸出入物価指数 2025年2月(労働省) ・米鉱工業生産・設備稼働率 2025年2月(FRB) ・米連邦公開市場委員会(FRB、19日まで) MINKABU PRESS 東海林勇行
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