シカゴ大豆市況=軒並み軟調、報復関税懸念や南米の供給増観測で売り優勢に

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2025/05   1,015.00    1,021.75    1,011.25    1,012.75     - 2.75
   2025/07   1,029.00    1,035.50    1,025.25    1,026.50     - 2.75
   2025/08   1,026.50    1,031.75    1,022.50    1,023.50     - 3.00
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       172,538         135,293         823,685  (+ 2,502)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(3月24日−3月28日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る〜上回る。雨量は平年を下回る〜平年並。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る〜平年並。雨量は平年を下回る〜平年並。
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 大豆は軒並み軟調。前日比は4.75セント〜2.75セント安。期近5月限は前日
比2.75セント安の1012.75セント。
 米トランプ政権による関税政策に対し中国などが報復関税を発動していることで米国
と他国との貿易戦争激化が懸念されるうえ、南米諸国からの供給が本格化する時期を迎
えつつあることで米大豆輸出の縮小が懸念され軟化した。
 5月限は1015セントで取引を開始した後はシカゴの時間帯を迎えるまで1015
〜1018.50セントのレンジ内で高下。シカゴの時間帯を迎えると1021.75
セントの高値まで浮上したが、その後は軟化に転じ一時は1011.25セントの安値
を付けた。安値からの戻りも浅く終盤は1014.50セントを上値抵抗線にして低迷
し、安値に近い水準で取引を終了。

 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル南部のリオグランデドスル州およびパラナ州>
 北部で局地的な降雨が発生。19〜21日までは概ね降雨は発生しないだろう。一方
の気温は21日まで平年以下〜平年並の見通し。

<ブラジル中部のマトグロッソ州、マトグロッソドスル州、ゴイアス州南部>
 前線が停滞していたうえ、今後も新たな前線が到来することで、21日まで散発的な
降雨が見込まれる。これにより乾燥傾向が強まっていた産地中部東側の地域でも慈雨が
期待される。

<アルゼンチン全域>
 少雨傾向が強まっており週末までは降雨は発生しないだろう。ただ22日から25日
にかけて前線が接近し、これに伴い広い範囲で散発的な降雨や雷雨となる見通し。結実
期を迎えているコーン及び大豆はここ最近は慈雨に恵まれたが、一部地域ではさらに雨
が必要。

 大豆製品は、大豆粕は大豆の軟調に追随安。南米諸国からの供給増加が大豆と同様に
懸念された。一方の大豆油は堅調で終了。
 大豆粕5月限は前日比4.40ドル安の299.90ドルと300ドルを割り込ん
だ。
今日の材料
・ブラジル産地南部では北部では局地的な降雨。他は少雨傾向。
・ブラジル中部では降雨が発生し、乾燥状態の改善が期待される。
・アルゼンチン産地では週末まで少雨傾向。22〜25日にかけて降雨か。

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