シカゴコーン市況=期近の主要限月が反落、米作付拡大観測や報復関税懸念で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/05    461.00      462.50      455.25      458.75      - 2.25
  2025/07    469.75      471.50      464.50      468.00      - 2.00
  2025/09    448.25      450.25      445.00      447.25      - 0.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       367,613        350,245        1,826,607 (- 17,668)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(3月24日−3月28日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る〜上回る。雨量は平年を下回る〜平年並。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る〜平年並。雨量は平年を下回る〜平年並。
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 コーンは期近の主要限月は反落。前日比は2.25セント安〜1.25セント高。期
近5月限は2.25セント安の458.75セント。
 米国の今春の作付面積が拡大するとの見通しが重石になったことに加え、トランプ政
権の関税政策に対する報復関税やこれを受けた米輸出見通し不透明感が弱材料視され
た。また、米トランプ大統領と露プーチン大統領の電話会談を受けロシアとウクライナ
の30日間の停戦の可能性が浮上し、小麦が軟化したことも重石となり、期近の主要限
月は売り優勢で運ばれた。
 5月限は461セントで取引を開始した直後に462.50セントの高値を付けた
が、その後は次第に値位置を落とし欧州の時間帯を迎えると456セントを割り込ん
だ。シカゴの時間帯序盤は大きく高下し461セント台を回復した直後にこの日の安値
となる455.25セントまで軟化したが、安値を買い戻された後は457〜460
セントのレンジ内での高下し、この水準のまま引けを迎えた。

 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル南部のリオグランデドスル州およびパラナ州>
 北部で局地的な降雨が発生。19〜21日までは概ね降雨は発生しないだろう。一方
の気温は21日まで平年以下〜平年並の見通し。

<ブラジル中部のマトグロッソ州、マトグロッソドスル州、ゴイアス州南部>
 前線が停滞していたうえ、今後も新たな前線が到来することで、21日まで散発的な
降雨が見込まれる。これにより乾燥傾向が強まっていた産地中部東側の地域でも慈雨が
期待される。

<アルゼンチン全域>
 少雨傾向が強まっており週末までは降雨は発生しないだろう。ただ22日から25日
にかけて前線が接近し、これに伴い広い範囲で散発的な降雨や雷雨となる見通し。結実
期を迎えているコーン及び大豆はここ最近は慈雨に恵まれたが、一部地域ではさらに雨
が必要。

 シカゴ小麦は軒並み反落。米トランプ大統領と露プーチン大統領の電話協議を受けて
ウクライナとロシアの30日間停戦期待が高まったが、両国ともに小麦の主要供給国で
あるため、停戦期待の高まりが弱材料となって売り優勢で運ばれた。
 中心限月の5月限は前日比3.50セント安の565.00セント。
今日の材料
・ブラジル産地南部では北部では局地的な降雨。他は少雨傾向。
・ブラジル中部では降雨が発生し、乾燥状態の改善が期待される。
・アルゼンチン産地では週末まで少雨傾向。22〜25日にかけて降雨か。

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