海外サマリー(21日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/ 4 3,021.4   -22.4  シカゴ大豆  2025/ 5 1,009.75   -3.25
NY銀     2025/ 5 3,348.6   -50.5  シカゴコーン 2025/ 5   464.25   -4.75
NYプラ    2025/ 4   978.4   -13.6  NY原油   2025/ 5    68.28   +0.21
NYパラ    2025/ 6  962.20  +12.50  ドル・円               149.34   +0.56
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。
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◎NY外為=ドル円は149円台半ばまで上昇
 ドル円はロンドン市場の朝に149.60円台まで上昇。円安が主導し、一時買いが
強まった。その後は米株先物時間外の下げや欧州株の下げ、米債利回りの低下などを受
けてドル売り円買いとなり、NY時間の朝にかけて148.60円台まで下落。しかし
ドルは堅調に推移し、149円台に再上昇となった。
 安値一服後は反発。下げて始まり、売りが目立っていた米株の買い戻しが支えとなっ
た。また4.25%台から4.20%割れまで低下した米10年債利回りが4.25%
台まで戻したこともドル高につながった。
◎NY貴金属=総じて軟調、金はドル高で利食い売り先行もよう
 ニューヨーク金は反落、銀は続落。
 金4月限は反落。時間外取引では、ドルが堅調に推移から売り優勢で推移。欧州時間
に入り、下値を切り上げ、小幅安で推移。日中取引では、ユーロ安・ドル高から売り圧
力が強まり、下げ幅を拡大した。前半で売り一巡後に下げ幅を縮小したが、ドル高、米
国株が序盤に軟調に推移から利食い売り先行もようとなり、20ドルを超える下落で引
けた。
 銀5月限は続落。アジア時間から続落で推移。欧州時間に下げ幅を縮小したが、25
セント超の下落で推移。日中取引で再度、下げ足を速め、高値調整局面の動きが強まっ
た。
 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが続落、パラジウムが反発。
 プラチナ4月限は続落。時間外取引では、売り圧力が強く、アジア時間から続落。欧
州時間は安もちあいとなり、8ドル近い下落で推移。日中取引では、金、銀が軟調に推
移から投機家中心に手じまい売り先行もようとなり、2ケタ安まで下げ幅を拡大した。
現物相場が970ドル台前半まで下落し、実需家は買い急がず、前日に続き、2ケタ安
で引けた。
 パラジウム6月限は欧州時間で小幅続落で推移。日中取引では地合いを引き締め、他
の貴金属の下落に対し、逆行高となった。
◎LME=軒並み続落、米関税政策への警戒感やNY金・銀の下落などから
アルミ3カ月物は続落。2662ドルで小高く開始。アジアの時間帯は序盤に、この
日の高値となる2668ドルまで値を伸ばす動きが見られた。しかし、その後はトラン
プ関税懸念を受けたアジア株安を映した売りに下押され2630ドル台まで軟化。米国
の時間帯にかけて買い戻されて2640ドル台まで値を戻すと戻り待ちの売りを浴びて
さらに下値を探る足取りを展開。引け間際に安値の2620.50ドルを付け、安値に
近い水準で終えた。
 銅3カ月物は続落。9932ドルで軟調で寄り付いた。その後、アジアの時間帯序盤
に9996.50ドルの高値を付けたが中国上海株の大幅続落もあり、早々に軟化に転
じた。トランプ関税への警戒感が強まるなか、値位置を落としながらも、しばらく
9840ドルを下値支持線とするもちあいが続いたが、米国の時間帯を迎えると、序盤
の米株安に加え、NY金、銀も大幅安となったことに追随する売りを受けて一段安とな
り、今月17日以来の安値となる9802ドルまで下落。安値で買い戻された後は
9870ドルが上値抵抗線として意識され低迷したまま引けを迎えた。
◎NY原油=期近が小幅続伸、地政学リスクなどで押し目買い根強い
 ニューヨーク原油の期近は小幅続伸。
 時間外取引では小反落となり、前日の上昇に対する修正安場面となった。ドル高、中
国、欧州株の下落が警戒され、売り優勢ながら下値は堅く、小幅安で推移。日中取引の
開始後は、前日、米国が第4弾目となる新たな対イラン制裁を公表したことを強材料に
押し目買い優勢となり、プラスサイドに浮上した。イスラエルがパレスチナ自治区ガザ
の攻撃再開したことで地政学的リスクからの買いも根強く小高く引けた。
 改質ガソリンは上昇、ヒーティングオイルはまちまち。時間外取引で売り優勢。日中
取引ではガソリンが原油高から買い優勢。ヒーティングオイルは2番限以降がプラスサ
イドに浮上も期近4月限と期先が小幅安。
◎シカゴ大豆・コーン=総じて下落、トランプ関税懸念などで売り優勢
 大豆は総じて下落。
 トランプ関税を受けて米中貿易戦争に対する警戒感が強まるなか、世界最大級の大豆
輸出国であるブラジルからの供給本格化を迎えていることで、今後は前年以上に米国の
大豆輸出が圧迫される可能性が意識され、売り優勢で運ばれた。

 コーンは概ね下落。
 トランプ政権による関税政策の見通し不透明感が強まったことや、3月31日に発表
される米農務省(USDA)作付意向報告を控えて玉整理のための転売が見られたこと
や、NY金、銀の大幅下落も意識されるなか売り優勢となった。
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