シカゴコーン市況=概ね下落、米関税政策の見通し不透明感や玉整理で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/05    467.25      469.75      461.25      464.25      - 4.75
  2025/07    474.00      477.00      469.25      471.50      - 4.00
  2025/09    446.25      448.50      443.00      444.75      - 2.75
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       355,131         437,614        1,806,884 (-  1,750)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(3月27日−3月31日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る〜上回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
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 コーンは概ね下落。終値の前営業日比は出来高の薄い期先2限月が変わらずだが、そ
れ以外は4.75〜2.00セント安。中心限月の期近5月限は4.75セント安の
464.25セント。

 トランプ政権による関税政策の見通し不透明感が強まったことや、3月31日に発表
される米農務省(USDA)作付意向報告を控えて玉整理のための転売が見られたこと
や、NY金、銀の大幅下落も意識されるなか売り優勢となった。

 5月限は467.25セントで取引を開始した後に軟化し、暫く466.50セント
を下値支持線としてもちあった後、シカゴの時間帯序盤に浮上。469.75セントの
高値を付けた。ただ、その後はすぐに軟化に転じて461.25セントの安値を記録。
安値から戻った後は465セントを上値抵抗線にしてのもちあいとなり安値圏で引けを
迎えた。

 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル南部のリオグランデドスル州およびパラナ州>
 リオグランデドスル州を中心に高温乾燥が続き、穀物の作柄は劣に近い状態だが、
アルゼンチンから前線が接近してくるため、22日から24日にかけて慈雨が期待され
る。

<ブラジル中部のマトグロッソ州、マトグロッソドスル州、ゴイアス州南部>
 前線が停滞しているため24日の週にかけて降雨が続く見通し。一部でのまとまった
雨量を伴う降雨に加え、サフリーニャコーン産地の乾燥が懸念される地域でも慈雨に
なる見込み。

<アルゼンチン全域>
 22日から24日にかけて前線が接近し、広い範囲で散発的な降雨または雷雨になる
うえ、一部ではまとまった雨量を伴う降雨となる見込み。結実期を迎えているコーン及
び大豆にとって必要とされている降雨に恵まれるもよう。なお、収穫作業はこの降雨に
って遅延する恐れもある。

 シカゴ小麦は期近が小反発。ロシアの輸出割当縮小を受けた世界的な供給引き締まり
が意識されたうえ、前日に値を落とした後に週末を迎えたことで玉整理のための買い戻
しが見られたことで浮上した。5月限のこの日の取引レンジは前日のレンジ内にとどま
った。
 期近の主要限月5月限は前日比1.00セント高の558.25セント。
今日の材料
・ブラジル産地南部では前線の接近に伴い降雨発生へ。
 ブラジル産地北部は少雨傾向に見舞われた東側を含め慈雨が期待される。
・アルゼンチン産地ではこの週末から来週にかけて降雨発生。

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