前週は過去最高値を更新する展開になった。3000ドルの節目突破後も利食い売り を進めるような動きは限定され、高値は3065.20ドルに達した。通商リスク、そ れに伴う経済環境の不透明感、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ観測、地政学 リスクの高まりなどを背景に、安全資産の買いが優勢だった。アジア現物需要は大きく 落ち込んだが、金上場投資信託(ETF)などの投資需要が堅調だった。 今週も押し目買い優勢の展開が続く見通し。急ピッチな値上がり、3000ドル到達 の反動もあり、調整売りが膨らむ余地はある。ただし押し目での物色意欲は旺盛であ り、3000ドルを割り込むような動きがあっても、一時的な調整局面に留まりやす い。4月2日にはトランプ米政権の相互関税発動も控えており、関税政策の大幅な見直 しといった動きがなければ、安全資産が買われやすい。しかも、前週から改めて地政学 環境も不安定化している。イスラエルと米国の首脳会談ではイラン核問題が協議される 予定になっている。2月米PCEデフレーターがイベントリスクになるが、影響は限定 的か。 予想レンジは2990〜3070ドル。 (マーケットエッジ・小菅 努)
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