貴金属は、総じて続落して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク安を受けて売り優 勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク安を受けて軟調と なろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は6.84ドル安の 3025.32ドル、銀が12セント安の3306セント、プラチナが3.64ドル安 の984.06ドル、パラジウムは10.29ドル高の960.84ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=149.51/53円で、前営業日の 大引け時点から0.01円の円安。 先限の寄り付き目安は、金が1万4610円前後、銀は159.0円前後、プラチナ は4575円前後、パラジウムは4600円前後。 【NY金は利食い売りが圧迫】 金は前週末の海外市場では、利食い売りが圧迫要因になったが、売り一巡後は押し目 を買われた。 金は利食い売りが出た。週末を控えてドル高に振れるなか、利食い売りが出た。ドイ ツ連邦参議院(上院)は、財政規律を緩和する憲法改正案を承認した。ユーロ高が一服 し、ドル高に転じた。一方、トランプ米大統領は、中国の習近平国家主席と会談し、関 税について協議することを計画していると明らかにした。4月2日に相互関税の発動を 予定するなか、グリア米通商代表部(USTR)代表が、中国側のカウンターパートと 協議すると明らかにした。交渉の行方を確認したい。 ウクライナのウメロフ国防相は、ロシアとの停戦に向けた取り組みの一環として、エ ネルギー施設と重要インフラの保護について米国の代表団とサウジアラビアで協議した と明らかにした。24日には米国とロシアの代表団の協議が行われる。一方、イスラエ ル軍は、レバノン南部を空爆した。これに先立ち、イスラエルは、国境を越えて発射さ れたロケット弾を迎撃したと発表している。イスラエルとレバノンの親イラン武装組織 ヒズボラは昨年11月、戦闘の停止で合意したが、先行き懸念が出ている。 銀は前週末の海外市場では、ドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。 【NYプラチナはドル高や金軟調が圧迫】 プラチナは前週末の海外市場では、ドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。 プラチナはドル高や金軟調が圧迫要因になった。ドイツ連邦参議院(上院)は、財政 規律を緩和する憲法改正案を承認したが、ユーロに利食い売りが出た。米国が4月2日 に相互関税の発動を予定するなか、グリア米通商代表部(USTR)代表が、中国側の カウンターパートと協議するとしており、内容を確認したい。複数の当局者は相互関税 について、グローバル関税ではなく、焦点を絞ったものになる見通しとしており、貿易 戦争に対する懸念が緩和される可能性がある。 <今日の予定> ・ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2025年3月速報(Markit) ・ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2025年3月速報(Markit) MINKABU PRESS 東海林勇行
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