NY原油市況=続伸、米国がベネズエラ産原油の購入国に関税付加へ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/05     68.35       69.33       67.95       69.11        + 0.83
  2025/06     67.95       68.87       67.58       68.66        + 0.77
  2025/07     67.51       68.39       67.18       68.21        + 0.75
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              547,336             1,749,630    ( + 3,156)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/04     225.71    + 0.75
                            2025/05     221.96    + 0.99
         改質ガソリン       2025/04     220.66    + 1.12
                            2025/05     220.93    + 1.17
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は続伸。期近2限月は0.77〜0.83ドル高。その他の
限月は0.42〜0.75ドル高。
 トランプ米大統領がベネズエラ産の原油やガスを購入する国について、米国とのすべ
ての取引について25%の関税を付加すると発表したことが買い手がかり。この関税は
4月2日に発効する。2020年以降、ベネズエラの原油生産量は回復傾向にあり、今
年に入って日量100万バレルの節目に到達している。
 4月2日に発動する米国の相互関税について、すべての国が対象ではなく、的を絞っ
た措置になると伝わったことも買い手がかり。関税戦争の激化による世界的な景気悪化
懸念がやや後退した。調整安が一巡した後の米株価指数は戻りを試している。
 イエメンのアンサールアッラー(フーシ派)がイスラエルへのミサイル攻撃を繰り返
しているなか、米軍によるイエメン攻撃が拡大する見通しであることは懸念要因。フー
シ派に軍事支援を実施しているのはイランであり、米国とイランの直接的な衝突が警戒
されている。
 時間外取引で5月限は売り買いが交錯するなか、通常取引開始前に強含む場面はあっ
たが、上値は重かった。ただ、通常取引が始まると買い戻しが強まり、69.33ドル
まで上げた。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は上昇。原油相場に連動した。
今日の材料
・イスラエルはガザ地区における大規模な地上作戦を計画=米CNN
・米国はステルス爆撃機をインド洋に派遣、イエメン攻撃に参加か
・サウジで行われた米国とロシアのウクライナ停戦協議が終了
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