−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- 海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比) NY金 2025/ 4 3,015.6 - 5.8 シカゴ大豆 2025/ 5 1,007.25 -2.50 NY銀 2025/ 5 3,345.0 - 3.6 シカゴコーン 2025/ 5 464.50 +0.25 NYプラ 2025/ 4 964.4 -14.0 NY原油 2025/ 5 69.11 +0.83 NYパラ 2025/ 6 956.90 -5.30 ドル・円 150.66 +1.34 *ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎NY外為=ドル円は150.70円台まで上昇 NY為替市場はドル高が優勢となり、ドル円は150.70円台まで上げ幅を拡大し た。NY時間に入って再び150円台を回復し、ストップロスを巻き込んで上げを加速 させた。この日の上げで、200日移動平均線線が控える151円台後半を試しに行く か注目される。 きっかけはこの日の3月調査の米PMI速報値。製造業は基準の50を下回ったが、 関税関連の原材料費上昇に悩まされ再び縮小圏に陥った格好。発表元のS&Pグローバ ルは声明で「関税を巡る主な懸念はインフレへの影響で、3月調査はサプライヤーが関 税関連の値上げを米国企業に転嫁することでコストがさらに急上昇することを示唆して いる」と述べた。企業コストは過去2年間で最も急上昇しており、工場ではコスト上昇 分を顧客に転嫁する動きが強まっているという。 日本では年度末にあたる、3月期末が接近していることもあり、ポジション調整の動 きも観測されている。3月以降売りが強まっていたドルも買い戻されているほか、円ロ ングの解消も続いている模様。トランプ大統領が今後の関税発動は的を絞ったものにな ると伝わり、米株式市場が大幅高となっていることもドル円をサポート。 相互関税を4月2日に発表する予定だが、一部の国・地域については除外する見込 み。ただ、自動車関税については、別の機会に公表する可能性を排除していない。 ◎NY貴金属=総じて続落、ドル高で手じまい売りが続く ニューヨーク金、銀は続落。 金4月限は続落。時間外取引では、ドル高が圧迫要因になったが、押し目を買われ た。欧州時間に入ると、ドル高一服を受けて堅調となった。日中取引では、ドル高や株 高を受けて戻りを売られた。 銀5月限はドル高や金軟調を受けて戻りを売られた。 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが続落、パラジウムは反落。 プラチナ4月限は続落。時間外取引では、ドル高を受けて戻りを売られた。欧州時間 に入ると、ドル高一服が下支えになったが、貿易戦争に対する懸念を受けて戻りを売ら れた。日中取引では、ドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。 パラジウム6月限は欧州時間のドル安を受けて堅調となったが、日中取引ではドル高 や他の貴金属の軟調を受けて売り優勢となった。 ◎LME=銅は米政権による関税引き上げ懸念から大幅反発、他は小幅続落 アルミ3カ月物は小幅続落。2622.50ドルで取引を開始した直後に2620ド ルまで値を落とした後に浮上。アジアの時間帯は2634ドルを上抜くと上値が重くな る足取りとなった後、銅高に追随する買いが見られ2645ドルまで値を切り上げた。 しかし、その後は軟化に転じ2626〜2632ドルのレンジを中心にもちあった後、 急速に軟化して2605ドルの安値を記録。安値を買い戻されたものの戻りは限られ、 小幅安で取引を終了。 銅3カ月物は大幅反発。9874.50ドルで堅調で取引を開始した後も週明けの米 国株価指数先物の時間外取引での堅調な足取りを受けたアジア株高が手掛かりとなって 浮上し1万ドル台に到達。欧州の時間は1万ドルを下値支持線とする高もみとなり米国 の時間帯には1万0044.50ドルの高値を付けた。トランプ政権がベネズエラから 原油などエネルギー製品を購入している国からの輸入に対して関税を賦課すると発表 したことを受け、銅の輸入関税が引き上げられ米国内需給が引き締まる可能性が懸念さ れるなか堅調な足取りを維持し、3ケタの上げ幅を記録して終えた。21日の上げ幅を 上回る上昇となった。 ◎NY原油=続伸、米国がベネズエラ産原油の購入国に関税付加へ ニューヨーク原油の期近は続伸。 トランプ米大統領がベネズエラ産の原油やガスを購入する国について、米国とのすべ ての取引について25%の関税を付加すると発表したことが買い手がかり。この関税は 4月2日に発行する。2020年以降、ベネズエラの原油生産量は回復傾向にあり、今 年に入って日量100万バレルの節目に到達している。4月2日に発動する米国の相互 関税について、すべての国が対象ではなく、的を絞った措置になると伝わったことも買 い手がかり。関税戦争の激化による世界的な景気悪化懸念がやや後退した。 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は上昇。原油相場に連動した。 ◎シカゴ大豆・コーン=大豆はおおむね小幅続落、コーンは総じて小反発 大豆は概ね小幅続落。 米農務省(USDA)発表の週間輸出検証高は前週を上回る強気な内容だったが、米 トランプ政権による関税政策とこれを受けた米中貿易戦争懸念が引き続き重石となり 売り優勢で運ばれた。ただ、今春の米作付面積縮小観測が下支え要因となったため、 下げ幅は限られた。 コーンは総じて小反発。 3月31日に発表される米農務省(USDA)作付意向報告を控えて模様眺めの雰囲 気が強まるなか、玉整理のための買戻しが見られた。ブラジルでは降雨が続いているも のの、雨量が限られていることでサフリーニャコーンの生育懸念が強まっていることも 買い支援要因になった。 MINKABU PRESS
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