【場況】 金が反発。円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、円安一服やドル建て現物相 場の上げ一服に上値を抑えられた。銀の商いは成立しなかった。 午前11時3分現在の前営業日比は、金標準が33〜76円高、金ミニが10.0円 安〜66.0円高、ゴールドスポットが354円高、銀が出来ず。 午前11時3分現在の出来高は、金が1万4431枚、金ミニが5493枚、ゴール ドスポットが1001枚、銀が0枚。 【NY金はドル高が圧迫】 金はドル高が圧迫要因になった。3月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値 は53.5と、前月の51.6から上昇した。寒さの緩和を背景にサービス業が上昇し たことが、総合PMIの上昇に寄与した。またトランプ米大統領は、自動車、アルミニ ウム、医薬品に対する関税措置を「極めて近い将来」に発表すると述べた。「多くの 国」を関税免除の対象とする可能性があるとの考えを示した。ただベネズエラ産石油・ ガスを購入する国に25%の関税を賦課する意向を明らかにした。 イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザに対する攻撃を続ける中、エジプトがガザ停戦 合意の回復を目指す新たな提案を行った。エジプトは、イスラム組織ハマスが毎週5人 の人質を解放し、このペースでの人質解放が開始された次の週にイスラエルが停戦合意 の「第2段階」に移行することを提案した。一方、米国とロシアの代表団が24日にサ ウジアラビアの首都リヤドで開催したウクライナ情勢に関する会合が終了した。会合で は黒海におけるロシアとウクライナの戦闘停止などを巡り協議が行われた。共同声明を 発表する見通しとなっている。 金先限は1万4716円まで上昇した。円安が支援要因になった。円相場は1ドル= 150円台後半の円安に振れた。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、上げ一服。きのうの海外市場では、ドル高を受けて売り優 勢となった。アジア市場では、朝方の3011.89ドルから、ドル高一服を受けて 3014ドル台まで上昇したのち、上げ一服となった。 午前11時現在、金が3011.30ドル、銀は3305セントで推移。前営業日の 大引け時点は金が3024.54ドル、銀が3318セント。 MINKABU PRESS
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