[今日の視点]貴金属=金が続落、NY安を引き継ぐ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、金が続落して寄り付く見通し。金はニューヨーク安を受けて売り優勢とな
ろう。銀はニューヨーク高と円安を受けて買い優勢となろう。プラチナ系貴金属(PG
M)はプラチナがニューヨーク高と円安を受けて堅調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は17.75ドル安
の3212.87ドル、銀が28セント高の3232セント、プラチナが0.78ドル
安の950.92ドル、パラジウムは23.23ドル高の951.72ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=143.16/18円で、前営業日の
大引け時点から0.74円の円安。
 先限の寄り付き目安は、金が1万4864円前後、銀は148.0円前後、プラチナ
は4295円前後、パラジウムは4400円前後。
【NY金は株高で利食い売りが圧迫】
 金はきのうの海外市場では、株高を背景に利食い売りが出た。
 金は株高を受けて利食い売りが出た。ホワイトハウスは、スマホなどの電子機器につ
いて、相互関税の免除を発表したが、トランプ米大統領は、米国に輸入される半導体へ
の新たな関税率を発表すると明らかにした。
 米ニューヨーク連銀が発表した3月の消費者調査によると、短期インフレ期待が
2023年10月以来の高水準に達した。1年先のインフレ期待は3.6%と2月の
3.1%から上昇した。食品と家賃の上昇加速を予測する一方、ガソリンと住宅価格の
上昇は小幅になるとみられている。米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事は、ト
ランプ大統領が掲げる関税政策で米経済は大きな衝撃を受けるとし、FRBは景気後退
(リセッション)を回避するために利下げを実施する可能性があるとの考えを示した。
 銀はきのうの海外市場では、金軟調を受けて戻りを売られる場面も見られたが、株高
を受けて押し目を買われた。
【NYプラチナは株高が支援】
 プラチナはきのうの海外市場では、金軟調を受けて戻りを売られたが、株高を受けて
押し目を買われた。
 プラチナは株高が支援要因になった。ホワイトハウスは、電子機器について、相互関
税の免除を発表した。株高に振れた。ただトランプ米大統領は、米国に輸入される半導
体への新たな関税率を発表すると明らかにした。また米大統領は、輸入する自動車およ
び部品に対する関税軽減措置の可能性について検討していると明らかにした。自動車メ
ーカーに対し、米国内での生産移行に向けた猶予を与えるためとしている。
<今日の予定>
・英雇用統計 2025年3月(国立統計局)
・ユーロ圏鉱工業生産 2025年2月(EUROSTAT)
・独景況感指数 2025年4月(ZEW)
・米輸出入物価指数 2025年3月(労働省)
・米製造業景況指数 2025年4月(ニューヨーク連銀)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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