国内市場は上昇へ。2025年9月限で200〜700円高程度を想定する。ニュー ヨーク原油が小幅に続伸したことや、円相場が1ドル=143円ちょうど付近で推移 し、前日の引けよりもやや円売りが優勢であることが国内市場を支えそうだ。 昨日の国内市場では、トランプ米政権によってもたらされていた4ケタ超の変動がよ うやく収まった。トランプ米大統領は、中国に対する関税引き上げを続けていたが、相 互関税の対象から電子機器を除外すると発表したことから、敵対的な関税政策が転換点 を迎えたとの観測が高まっている。中国は米国に対して譲歩する様子はなく、米国内の 物価高懸念が強まっていることがトランプ米大統領に修正を促したのではないか。米国 と中国の経済的な対立は続くだろうが、トランプ米大統領がドル安や米国債安など自国 の問題と向き合う必要性が高まっているため、関税戦争の激化は一巡したと判断した い。そうであるならば、世界的な景気見通しの不透明感が根強いとしても、石油市場に はとりあえず安値修正局面が訪れるのではないか。 時間外取引でニューヨーク原油5月限は前日比0.03ドル高の61.56ドルで推 移。本日これまでのレンジは61.52〜61.60ドル。 <今日の予定> ◆ 日本 ◆ 【経済】13:30 小売業販売額 2025年2月確報(経済産業省) 【納会】--:-- とうもろこし 2025年5月限(大阪取引所) 【納会】--:-- 一般大豆 2025年4月限(大阪取引所) ◆ 中国 ◆ 【納会】--:-- 上海ゴム 2025年4月限(上海期貨交易所) ◆ ユーロ圏 ◆ 【経済】18:00 鉱工業生産 2025年2月(EUROSTAT) ◆ ドイツ ◆ 【経済】18:00 景況感指数 2025年4月(ZEW) ◆ フランス ◆ 【経済】15:45 消費者物価指数 2025年3月確報(INSEE) ◆ イギリス ◆ 【経済】15:00 雇用統計 2025年3月(国立統計局) 【納会】--:-- 白糖 2025年5月限(ICE EUROPE) ◆ アメリカ ◆ 【経済】21:30 輸出入物価指数 2025年3月(労働省) 【経済】21:30 製造業景況指数 2025年4月(ニューヨーク連銀) 【工業】4/16 05:30 週間石油統計(API) ◆ カナダ ◆ 【経済】21:30 消費者物価指数 2025年3月(カナダ統計局) 【経済】21:30 製造業出荷 2025年2月(カナダ統計局) MINKABU PRESS
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