シカゴ大豆市況=揃って続落、米国産の順調な作付や米中協議不透明感から

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2025/05   1,038.00    1,038.00    1,030.00    1,034.75     - 3.25
   2025/07   1,045.25    1,046.75    1,036.50    1,041.25     - 4.25
   2025/08   1,039.75    1,041.00    1,032.25    1,035.75     - 4.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       184,904         158,869         764,916  (-  1,026)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(5月12日−5月16日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年並。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年並。
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 大豆は揃って続落。終値の前営業日比は4.50〜1.25セント安。中心限月の7
月限は4.25セント安の1041.25セント。

 前日の日中取引終了後の発表で、米産地の大豆作付進捗率が1週間で12%もの進展
を見せ、平年、前年を上回っていることが明らかとなったことが重石になった。また、
期待された米中間の関税を巡る協議に向けた明確な進展が見られず、中国向け大豆の輸
出不安がくすぶっていることも売りを呼ぶ要因となった。
 7月限は1045.25セントで取引を開始した直後に1046.75セントの高値
を付けた。その後は欧州の時間帯を終えるまで1042.50セントを下値支持線とす
る底意の強い足取りとなった。シカゴの時間帯に値を落として1040セントを割り込
み、一時は1036.50セントの安値を記録。終盤に買い戻されたものの、マイナス
サイドのままで引けを迎えた。

*米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは五大湖周辺では気温が低下するなか雨がちな天気となっている。
対照的にコーンベルト西部では暖かななか降雨の発生は無く、コーンと大豆の作付及び
生育が速いペースで進行。6日の中西部の最高気温は五大湖周辺地域では15℃前後、
中西部北部などでは26℃に達している。5月4日までの一週間ではミズーリ州以外で
コーンの作付ペースは2ケタの進展を見せている。
 南部の降雨は次第に東側に移動していき、今週半ばにはプレーンズ南部に達するだろ
う。今後5日間のプレーンズ南部の雨量は25〜75ミリに達するだろう。対照的に
中西部では今後5日間は降雨は発生しないもよう。プレーンズ北部では季節外れの暑さ
となり、週後半には最高気温は32℃前後まで上昇するだろう。
 6〜10日間予報に関しては5月11〜5月15日にかけて気温は全国的に平年並〜
平年を上回るだろう。一方の雨量は中西部、およびプレーンズでは平年以下〜平年並の
見込み。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズではオクラホマ州及びテキサス州でまとまった雨量を伴う降雨となり一部
で鉄砲水が発生。プレーンズ南部の河の水位はすでに上昇している。一方のプレーンズ
北部では、降雨の発生は無く農作業や穀物の生育が進行。
 南部では南央部およびメキシコ湾岸西部で散発的な降雨または雷雨が発生するなか気
温が低下している。一方、南東部では気温が上昇するなか降雨は発生しておらず、農作
業や穀物の生育が速いペースで進んでいる。

 大豆製品は、大豆の軟調な足取りに大豆粕、大豆油は共に追随安となった。原油は堅
調となったが、大豆油の反応は乏しかった。
 大豆粕7月限は前日比2.50ドル安293ドルで終えた。
今日の材料
・コーンベルトでは五大湖周辺では気温が低下するなか雨がちな天気。
・コーンベルト西部では暖かななか降雨の発生は無く、コーンと大豆の作付及び
 生育が速いペースで進行。
・オクラホマ州及びテキサス州でまとまった雨量を伴う降雨となり一部で鉄砲水が
 発生。
・プレーンズ北部では、降雨の発生は無く農作業や穀物の生育が進行。

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