NYプラチナ市況=反落、ドル安一服で手じまい売り

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (25/ 7)   985.0      998.8       978.7       981.2    - 11.0
         (25/10)   998.4    1008.0       989.0       990.9    - 10.8
 パラジウム  (25/ 6)   957.50     970.50      944.00      953.50   -  2.00
         (25/ 9)   965.50     977.50      954.00      961.20   -  4.50
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          23,755         23,617        75,977       (-  1,030)
 パラジウム          5,707          8,433        21,045       (+    134)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          42,051.06  -  89.37
     前日  147.43/44   1.1193/95   ・ナスダック         19,146.81  + 136.73
     本日  146.74/76   1.1174/76   ・10年米国債利回り      4.53  +   0.06
・NY原油  (25/ 6)   63.15 - 0.52  ・SPDR保有金残高    936.51  -   2.58
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は反落。前日比はプラチナが11.0〜9.6ドル安、
中心限月の7月限が11.0ドル安、パラジウムは4.70〜1.90ドル安、中心限
月の6月限は2.00ドル安。
 プラチナ7月限は反落。時間外取引では、ドル安などを受けて買い優勢となった。欧
州時間に入ると、買い戻されて上値を伸ばした。日中取引では、ドル安一服や金軟調を
受けて戻りを売られた。
 パラジウム6月限は時間取引で上昇したが、ドル安一服や他の貴金属の軟調を受けて
戻りを売られた。
 プラチナ7月限は時間外取引を985.1〜998.8ドルのレンジで推移し、前
日比5.2ドル高の997.4ドルとなった。7月限は安寄りしたのち、ドル安を受け
て押し目を買われた。欧州時間に入ると、買い戻されて上値を伸ばした。
 日中取引では、ドル安一服や金軟調を受けて戻りを売られた。時間外取引の安値を割
り込むと、テクニカル要因の売りが出て978.7ドルまで下落した。
 トランプ米大統領の中東訪問で次の貿易協議が待たれるなか、ドル安が再開したが、
中国が米企業に対する規制措置を一時停止したことや、米国と各国の貿易協議で通貨政
策の約束を盛り込もうとはしていないと伝えられ、ドル安が一服したことが圧迫要因に
なった。
 パラジウム6月限は、時間外取引を950.00〜963.00ドルのレンジで推移
し、前日比4.00ドル高の959.50ドルとなった。6月限は高寄りしたのち、上
げ一服となったが、ドル安を受けて押し目を買われた。欧州時間に入ると、上げ一服と
なった。
 日中取引では、買い戻されて970.50ドルまで上昇した。その後は、ドル安一服
や他の貴金属の軟調を受けて戻りを売られると、時間外取引の安値を割り込み、
944.00ドルまで下落した。
 13日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比3万9561オンス減の
41万0500オンス、パラジウムは変わらずの5万6020オンス。
今日の材料
・イングランド銀行金融政策委員会のマン委員は、労働市場が底堅いことから先週の政
策決定では据え置きに賛成したと述べた。2月には0.5%ポイントの大幅利下げを支
持していた。
・中国商務省は、4月に「信頼できないエンティティーリスト」に掲載した米国の17
企業と、「輸出管理リスト」に掲載した28企業に対する規制措置の一部を停止したと
発表した。同日から90日間停止する。
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのナーゲル独連邦銀行総裁は、米国の政策が
不安定であるため、中央銀行にとっては不確実性が新常態となっているが、ECBは依
然として2%のインフレ目標を達成できそうだと述べた。
・米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は、予想を下回った4月の消費者物価指数(C
PI)データは、必ずしも米関税引き上げの影響を反映していないとし、米連邦準備理
事会(FRB)が 物価と経済の方向性を見極めるためにはさらなるデータが必要だと
述べた。
・米当局者は世界各国と貿易交渉を行っているが、その一部に通貨政策の約束を盛り込
もうとはしていないと、事情に詳しい関係者が明らかにした。
・中国の4月の新規人民元建て融資は予想以上に急減した。4月は例年、融資が低迷す
るが、米国との貿易戦争が長引き、融資需要が一段と減少した。
・欧州中央銀行(ECB)の監督当局が、域内の一部銀行に対し、緊迫した状況におけ
る米ドル需要を検証するよう求めていることが分かった。
・サウジアラビアの政府系ファンド「パブリック・インベストメント・ファンド(PI
F)」は、トランプ米大統領のサウジ訪問を受け、米国の複数の大手資産運用会社との
間で合計で最大120億ドルの投資契約を締結したと発表した。
・米連邦準備理事会(FRB)のジェファーソン副議長は、最近のインフレ指標はFR
Bが掲げる2%目標に向けて継続的に進展しているとの認識を示した。
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