−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- 海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比) NY金 2025/ 6 3,365.8 +70.8 シカゴ大豆 2025/ 7 1,060.25 -7.25 NY銀 2025/ 7 3,360.9 +39.0 シカゴコーン 2025/ 7 459.50 -3.50 NYプラ 2025/ 7 1,088.4 + 7.7 NY原油 2025/ 7 61.53 +0.33 NYパラ 2025/ 6 1,003.90 -22.50 ドル・円 142.51 -1.42 *ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎NY外為=ドル円は142円台前半まで下落 NY為替市場でドル円は142円台半ばに下落。序盤はリスク回避の雰囲気が広がっ た。トランプ大統領がアップルへの25%超の関税を課す可能性を示唆したほか、EU に6月1日から50%の関税を課すことを表明した。関税については楽観的なムードが 広がっていただけにトランプ大統領の投稿はショックを与えていたようだ。 米財政への懸念によるドル安の動きは根強い。ベッセント財務長官はドル安ではな く、他の通貨高が原因と発言していたが、市場からは、米債務問題に関する不安がドル 安の要因との見方が強い。エコノミストからは、減税法案はドル資産にとってジレンマ となっているとの指摘も出ている。法案が可決されれば、10年間で数兆ドルの債務が 追加される可能性があり、可決されなければ減税がなく、米景気後退リスクを助長する 恐れがあると述べていた。 関税、地政学リスクや財政懸念から、米経済の見通しに対する懸念が依然として根強 く、現在の市場環境は依然としてドル安傾向にあるという。一時的に米経済指標が予想 を上回ったとしても、その傾向が持続しない限り、ドルに対するネガティブなセンチメ ントが変わる可能性は低いとも述べている。 ◎NY貴金属=概ね反発、金はドル・米株安で安全資産として買われる ニューヨーク金、銀は反発。 金6月限は大幅反発。時間外取引では、ドル安を背景にアジア時間の午後から上げ幅 を拡大。欧州時間に入ると一段高となり、30ドル超の上昇で推移。日中取引では、ト ランプ米大統領がアップルへの25%超の関税を課す可能性を示唆、またEUに6月1 日から50%の関税を課すことを表明したから金は安全資産としての側面から買われ、 さらに上げ幅を拡大した。4月の米新築住宅販売件数が事前予想より強気の数字となっ たことから前半で上げ幅を縮小。しかしドル安、米株安を背景に買い意欲は強く、再上 昇。中盤から終盤は堅調に推移した。、 銀7月限は時間外取引は欧州時間になり上げ幅を削り、かろうじてプラスサイドを維 持。日中取引に入り、金につれ高となった。 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが反発。パラジウムが続落。 プラチナ7月限は反発。時間外取引では、金が大幅反発で推移からつれ高となり、欧 州時間で6ドル超の上げ幅を維持。日中取引では、高値警戒感が強いなか、金、銀高、 ドル建て現物相場の堅調推移を背景に利食い売りを吸収し、小高く引けた。 パラジウム6月限は続落。時間外取引から軟調に推移し、欧州時間は14ドル超の下 落。日中取引の開始後、他の貴金属の上昇に逆行安となり、20ドル超の下落となっ た。 ◎LME=反発、米関税政策不安を受けたドル売りの動きを受け買い優勢 アルミ3カ月物は小反発。2460.50ドルで取引を開始した後は2460ドル台 を中心とするもちあいとなる中で2473ドルの高値を付けた。トランプ大統領が6月 1日よりEUからの輸入品に対し50%の輸入関税を賦課する意向を示すなか大きく値 を崩して2440ドルの安値を付けたが引けにかけて浮上。2460ドル台を回復して 取引を終えた。 銅3カ月物は大幅反発。9509.50ドルで堅調で取引を開始した後はアジア株が まちまちとなったがドル売りの動きが買い支援要因となって上昇。9590ドルに達し たところで伸び悩みに転じてもちあったうえ、トランプ大統領によるEUからの輸入品 に対し6月1日から50%の関税を賦課するとの意向が弱材料視された。一時9478 ドルまで値を落としたが、その後は米ドル売りの動きが膨らむなか上値追いに転じ、終 盤に9630ドルの高値に到達。高値を離れた後も9590ドルが下値支持線として意 識され、高もみのまま引けを迎えた。 ◎NY原油=小反発、60ドルが支持線となり買い戻し先行もよう ニューヨーク原油の期近は小反発。 石油輸出国機構(OPEC)プラスが7月から大幅増産を検討の報道を受け、時間外 取引は売り優勢で推移。日中取引開始後、ジリ安となったが、60ドルの節目をかろう じて維持したことから下値を切り上げた。ガソリン、ヒーティングオイルが軟調に推 移、米株が下落し、需要に対し不安を感じさせる環境ではあったが、米国とイランの核 交渉が続き、地政学的リスクから買いの動きもあったもよう。24日から3連休となる ため、利益確定の買い戻し先行もようとなり、小高く引けた。 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は下落。時間外取引から売りが先行。日中 取引はトランプ米大統領がアップルへの25%超の関税を課す可能性を示唆、EUに6 月1日から50%の関税を課すことを表明を受け、需要減少不安が強まり、概ね売り優 勢。 ◎シカゴ大豆・コーン=全面安、米政権のEU輸入関税意向を受けた輸出不安で 大豆は軒並み反落。 米トランプ大統領がEUからの輸入関税を6月1日から50%とする可能性を示した ことを受け、今後の米国の大豆輸出不安が強まるなか売り優勢となった。メモリアル・ デーの連休を控えるなか、玉整理の動きが見られたことも上値圧迫要因になった。 コーンは概ね続落。 交渉の進展がないとして米トランプ大統領が6月1日よりEUからの輸入品に対し 50%の輸入関税を賦課する意向を示したことを受け、米国の輸出不安が強まり、売り 優勢で運ばれた。この日の下落で7月限は終値ベースで460セントを割り込んだ。 MINKABU PRESS
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