−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- 海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比) NY金 2025/ 8 3,328.3 -66.2 シカゴ大豆 2025/ 7 1,062.50 +2.25 NY銀 2025/ 7 3,331.1 -29.8 シカゴコーン 2025/ 7 459.50 0.00 NYプラ 2025/ 7 1,079.3 - 9.1 NY原油 2025/ 7 60.89 -0.64 NYパラ 2025/ 6 979.10 -24.80 ドル・円 144.33 +1.80 *ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。NY金は8月限に変更。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎NY外為=ドル円は144円台半ばまで急反発 NY為替市場、リスク回避の雰囲気が後退し、ドル円は買い戻しが優勢。連休中にト ランプ大統領の関税政策が再び急変。大統領はEUに対する関税を6月1日から50% に引き上げる方針を示していたが、それを7月9日に延期すると発表。市場は、トラン プ大統領の朝令暮改に慣れてきた面もあるが、素直にポジティブな反応を見せていた。 この日発表の5月の米消費者信頼感指数が予想外の大幅な改善となったこともドル円 を押し上げた。一時144.45円付近まで上昇。トランプ関税の猶予期間が設定さ れ、米中協議の進展も伝わっていたことが、米株式市場の5月の反騰を通じて、米消費 者のセンチメントに大きく影響したようだ。ただ一時的な現象との見方も出ていた。 一方、日本政府が債券市場の安定化策を検討しているとの観測がいくつか伝わった。 日本の財務省が6月20日に債券市場参加者を集めた国債市場特別参加者(プライマリ ー・ディーラー)と会合を開くと伝わっている。これを受けて、日本国債の超長期債利 回りが低下したことも、ドル円を下支えしている模様。それに伴って米国債利回りも低 下し、30年債が5%を下回っている。日本国債の利回り低下は、本邦勢の米国債への 需要とそれに伴うドル資産の安定に繋がると考えられている模様。 ただ、ドル離れへの懸念は根強いことに変化はなく、145円に接近すると売りオー ダーも多数観測されている模様。 ◎NY貴金属=概ね反落、金は強気の米消費者信頼感指数で下げ幅拡大 ニューヨーク金、銀は大幅反落。 金8月限は大幅反落。時間外取引では、3連休中にトランプ米大統領の関税政策が再 び急変し、EUに対する関税を6月1日から50%に引き上げる方針を示していたが、 7月9日に延期すると発表したことを背景にしたドル高でアジア時間から、大幅安。欧 州時間も軟調に推移。日中取引では、序盤に下値を切り上げる動きがあった。しかし ニューヨーク時間の午前10時に発表された5月のコンファレンスボード消費者信頼感 指数が事前予想より強気の数字となると、ドルの一段高から下げ幅を拡大し、60ドル 超の下落となった。その後、米国株が大幅高となり、ドルが堅調に推移し、ドル資産の 信頼性の回復から金買いには慎重ムードとなり、大幅安で安もちあいとなった。 銀7月限は反落。時間外取引はアジア時間から金の軟化につれ安。欧州時間も軟調に 推移。日中取引に入り、幾分、下げ幅を縮小した。 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが反落。パラジウムが続落。 プラチナ7月限は反落。時間外取引から売り優勢となり、軟調に推移ながら、1ケタ 安まで下げ幅を縮小して推移。日中取引は金の大幅反落が圧迫要因ながら下値堅く、前 半の取引は1ケタ安で推移。金の一段安にもドル建て現物相場が概ね1080ドル台で 堅調に推移や、欧米の株高が下支え要因となり、この日の安値を離れて引けた。 パラジウム6月限は続落。時間外取引から軟調に推移し、2ケタ安。日中取引でも 金、銀の大幅安に戻りを抑えられ、23日に続き20ドル超の下落で低迷が続いた。 ◎LME=アルミは続伸、銅・ニッケルはドル高から反落 アルミ3カ月物は続伸。2465.50ドルで小高く寄り付いた。アジア株安が重石 となって値を落とした後は2460ドルを上値抵抗線とする頭重い値動きがしばらく続 いたが、米国の時間帯を迎えると米トランプ大統領がEUからの輸入品に対する輸入関 税50%までの引き上げをこれまでの6月1日から7月9日に延期すると発表したこと を受けて急浮上し2488.50ドルの高値をつけた。ドル高が重石となって上げ幅を 縮小したが、プラスサイドは維持して引けた。 銅3カ月物は反落。9605ドルで小安く開始。アジアの時間帯前半に9630ドル 台まで値を伸ばしたが、アジア株安を受けて軟化。一時は9553.50ドルの安値を 付けた。欧州の時間帯にかけて浮上しながらも再び9600ドルを割り込む頭重い値動 きとなったが、米国の時間帯を迎えるとトランプ大統領によるEUからの輸入関税引き 上げ延期の発表を受けて地合いを引き締めて9640ドルの高値まで浮上。ドル高が強 まると値位置を落として9600ドルを割り込み、マイナスサイドで取引を終えた。 ◎NY原油=反落、OPECプラスの追加増産見通しが重し ニューヨーク原油の期近は反落。 石油輸出国機構(OPEC)プラスのうち8カ国は自主減産の解消を急いでおり、 7月の増産規模も日量41万1000バレルと予定よりも上振れすると伝わったことが 重しとなった。需要見通しが不透明ななかで、供給過剰懸念が根強い。自主減産を実施 している産油国は6月1日のオンライン会合を前倒しし、5月31日に7月の増産規模 を決定する公算。なお、5月28日にはOPECプラス全体の22カ国による会合が実 施されるが、全体としての減産の取り組みに変更はない見通し。 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続落。原油相場に連動した。 ◎シカゴ大豆・コーン=大豆は軒並み反発、コーンは概ね続落 大豆は軒並み反発。 米トランプ大統領がEUからの輸入関税引き上げ日をこれまでの6月1日から7月9 日に延期すると発表したことが強気材料視された。また、キャノーラ油の在庫縮小懸念 を受け大豆油が堅調となったことも買いを支援した。ただ、米農務省(USDA)発表 の輸出検証高が振るわない内容だったうえ、ドル高傾向も見られたため上げ幅は限られ た。 コーンは当限以外が続落。 米トランプ大統領がEUからの輸入品に対する50%の輸入関税賦課の日にちを6月 1日から7月9日に延期する、と発表したことで貿易摩擦に対する警戒感を後退させた ものの、ドル高傾向や米産地の順調な生育進展観測、ブラジルからの大規模な供給量見 通しが重石となった。 MINKABU PRESS
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