貴金属は、金は先限は堅調で寄り付く見通しながら、全体的にはまちまちの値動きを 予想。銀は商い成立なら円安を受けて小幅高を見込む。プラチナ系貴金属(PGM)は 1ドル=144円台への円安を受けて買い優勢を予想。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は10.91ドル安 の3315.94ドル、銀が8セント高の3326セント、プラチナが3.04ドル高 の1083.24ドル、パラジウムは3,59ドル安の977.54ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=144.19/21円で、前営業日の 大引け時点から0.96円の円安。 先限の寄り付き目安は、金が1万5420円前後、銀は158円前後、プラチナは 4715円前後、パラジウムは4715円前後。 【NY金は強気な米消費者信頼感指数を受けて下落】 金はきのうの海外市場は軟調となった。 金は米大統領が欧州連合(EU)に対する50%の関税発動期限を7月9日まで延長 したことが引き続き圧迫要因となったことに加え、5月の米コンファレンスボード消費 者信頼感指数が事前予想を上回る強気な数字となったことで米景気不安が後退したこと も弱材料視された。ただ、トランプ政権による関税政策の影響は今後の物価に現れてく ると見られるだけに消費者心理に重しは残りそうだ。 一方、米国債利回りは30年債が5%を下回るなど低下しており、米景気不安は落ち 着きを見せ始めている。ただ米財政赤字と世界貿易に関する懸念は根強く、今後も海外 市場では金市場の買い支援要因になってきそうだ。 東京JPX金はドルを買い戻す動きは円安傾向を強めるうえ、世界経済不安も安全資 産を求める動きを支えると見られ、期先から買い優勢の展開が想定される。 銀はきのうの海外市場は、金の軟調な足取りに追随安となった。 【プラチナは金の軟調に追随も下げ幅は限られる】 プラチナはきのうの海外市場では、金の下落に追随する売りが出て軟調となった。 プラチナは金の下落が圧迫要因になった。ただ、トランプ米大統領がEUとの通商交 渉の期限を7月9日まで延長することに同意したことを受けて欧米株式市場が堅調な足 取りとなったことが買い支援要因となり、下値では買い拾われた。 <今日の予定> ◆ 日本 ◆ 【工業】12:00 原油・石油製品供給統計週報(石油連盟) 【工業】14:00 石油製品給油所小売価格調査(資源エネルギー庁) ◆ アメリカ ◆ 【工業】5/29 05:30 週間石油統計(API) ◆ ニュージーランド ◆ 【経済】11:00 政策金利公表(NZ準備銀行) ◆ オーストラリア ◆ 【経済】10:30 消費者物価指数 2025年4月(連邦統計局) ◆ ドイツ ◆ 【経済】16:55 雇用統計 2025年5月(連邦雇用庁) ◆ フランス ◆ 【経済】15:45 国内総生産 2025年1-3月確報値(INSEE) 【経済】15:45 生産者・輸入物価指数 2025年4月(INSEE) ◆ アメリカ ◆ 【経済】20:00 住宅ローン申請指数(MBA) 【経済】5/29 03:00 FOMC議事録公表 5月6-7日(FRB) *予定は発表元の都合により、変更される可能性があります。 *海外の発表時間は日本時間で表示してあります。 MINKABU PRESS
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。