シカゴ大豆市況=期近から大幅反落、米産地の順調な生育やドル高傾向から

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2025/07   1,061.75    1,064.25    1,047.50    1,048.50     -14.00
   2025/08   1,057.75    1,060.00    1,044.50    1,045.25     -12.75
   2025/09   1,041.25    1,043.75    1,028.50    1,029.50     -12.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       191,582         173,643         859,854  (+  8,483)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(6月3日−6月7日)
 コーンベルト西部の気温は平年並〜平年を上回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
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 大豆は期近から大幅反落。終値の前営業日比は14.00〜8.75セント安。中心
限月の7月限は14.00セント安の1048.50セント。

 前日日中取引終了後に発表された作柄報告で、平年を上回るペースで作付け、発芽が
進行していることが明らかとなったことで売り優勢で運ばれた。また、米景気後退懸念
が緩和するなか、ドル高基調が強まっていることも重石になった。
 7月限は1061.75セントで取引を開始した後は1060セントを下値支持線と
する高もみとなり一時は1064.25セントの高値を付けた。シカゴの時間帯には
下値探りに転じ引け間際に1047.50セントの安値を記録。安値からの戻りも浅い
まま引けを迎えた。

*米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは気温が低下するなか曇天、または雨がちな天気となっており、コー
ン及び大豆の作付を含めた農作業のペースが鈍化している。
 現在東部および中西部では低気圧がゆっくりと移動しており、今後は勢力を弱めなが
ら東方に移動していく見込み。この低気圧の移動に伴い30日までにプレーンズ中部お
よび大西洋沿岸中部では25〜50ミリ程度の降雨が発生するだろう。また、北東部で
は31日まで降雨が見込まれるが、それ以外の地域では降雨は発生しないもよう。
 6〜10日間予報に関しては6月2〜6日にかけて東部の気温は平年を上回り、雨量
はほぼ全域で平年並〜平年を上回るだろう。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズではモンタナ州以外では気温は平年を下回っている。テキサス州を中心に
一部地域で降雨が発生。ネブラスカ州などではここ最近の降雨にも関わらず、作柄は低
迷。
 南部ではテキサス州南部および東部で激しい雷雨となった。一方、大西洋沿岸部では
散発的な降雨が発生。降雨の合間となる地域では作付遅れを取り戻そうと作付け作業が
進行中。

 大豆製品は、大豆粕・大豆油は共に大豆の軟調な足取りに追随安となった。大豆粕は
一時はプラスサイドまで値を伸ばしていたものの、終値ベースでは5月20日以来の
低水準まで値を落とした。
 大豆粕7月限は前日比2.60ドル安の293.70ドルで終えた。
今日の材料
・コーンベルトでは気温は低下、曇天または雨がちな天気となり農作業は停滞。
・30日までにプレーンズ中部および大西洋沿岸中部では25〜50ミリ程度の降雨
 が発生。
・プレーンズではモンタナ州以外では気温は平年を下回っている。テキサス州を中心
 に一部地域で降雨が発生。

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