プラチナ市況=プラチナは続伸、円安と堅調な現物相場で期先3本が高値更新

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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貴金属の相場表(帳入値と前営業日比)
         2025/06          2026/04    ドル建て現物価格 15:45 現在
金         15,304    -22    15,419   -20  : 3,272.15   -33.42
銀          151.0    0.0     158.0  +1.0  : 3,321.00   + 1.00
プラチナ     4,950    +37     4,796   +84  : 1,076.11   - 3.92
パラジウム   4,700      0     4,700     0  :   972.33   - 4.56
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      15:45 現在 前営業日比        15:45 現在  前営業日比
ドル・円相場    145.57   +1.30  ユーロ・ドル相場   1.1269  -0.0038
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【市況】
 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが続伸。円安を受けて買い優勢で始まっ
た。その後、円安やドル建て現物相場の下げ一服を受けて堅調に推移。先限は正午前に
70円超の上昇で推移。午後は終盤に145円台の円安と現物相場の堅調に推移から上
げ幅を拡大した。先限の上げ幅が最も大きく84円高で引けた。
 期先12・2月限と4月先限の期先3本が一代高値を更新。
 パラジウムの商いは成立しなかった。
 前営業日比は、プラチナ、プラチナミニが37〜84円高、プラチナスポットが26
円高、パラジウムが変わらず。
 推定出来高は、プラチナが1万0535枚、プラチナミニが933枚、プラチナスポ
ットが4063枚、パラジウムが0枚。
【プラチナ先限は約3カ月半ぶりの高値】
 プラチナ先限は午後になり、一段高となり、4808円の高値をつけた。先限として
2月14日以来、約3カ月半ぶりの高値をつけた格好。4月先限としては1週間ぶりに
一代高値を更新。損切りとなる買い戻しに加え、買い増しの動きもあったとみられ、総
出来高(標準)は1万枚超えまで増加。
 トランプ関税により需要の先行き不透明感が残るなか、米国際貿易裁判所がトランプ
関税の一部差し止めを命じた。ドル建て現物相場は1000ドル台に乗せた後も堅調に
推移し、1100ドル台の回復が射程圏内。
 今年もプラチナの需給は供給不足見通し。米景気が後退することなく、ソフトランデ
ィング(軟着陸)ならば、需要減少不安は払拭され、プラチナ市場では買い安心感が強
まろう。
【ロコ・チューリッヒ(ドル建て相場】
 プラチナのドル建て現物相場は堅調。朝方の1076.65ドルから、金急落を受け
て1070ドルに接近するまで下落したのち、下げ一服となった。午前11時前から強
含みとなり、午後2時前に1080ドルを試した。1080ドル水準で上値が重いが、
強基調を維持。
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