NY金・銀市況=金が反落、米JOLTS求人件数は予想外に増加

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (25/ 8)  3406.5     3417.8      3357.2      3377.1     - 20.1
          (25/12)  3464.7     3472.9      3414.0      3433.1     - 19.3
   銀     (25/ 7)  3492.0     3493.5      3416.5      3463.3     -  6.1
         (25/ 9)  3523.5     3524.5      3450.0      3495.0     -  5.6
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           172,917       187,435       419,236        (+ 10,449)
  銀           84,046       101,789       159,877        (+ 12,041)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          42,519.64  + 214.16
     前日  142.68/70   1.1442/44   ・ナスダック         19,398.96  + 156.35
     本日  144.01/03   1.1369/71   ・10年米国債利回り      4.46  -   0.00
・NY原油  (25/ 7)   63.41 + 0.89  ・SPDR保有金残高    933.07  +   2.87
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金、銀は反落。前日比は金が20.4〜17.6ドル安、中心限月の8
月限が20.1ドル安、銀が6.1〜0.7セント安、中心限月の7月限は6.1セン
ト安。
 金8月限は反落。時間外取引では、ドル安一服を受けて売り優勢となった。欧州時間
に入ると、手じまい売りが出て軟調となった。日中取引では、米雇用動態調査(JOL
TS)求人件数が予想外に増加したことを受けて売り優勢となった。
 銀7月限はドル安一服が圧迫要因になったが、欧州中央銀行(ECB)の利下げ観測
や株高を受けて押し目を買われた。
 ニューヨーク金8月限は反落。時間外取引では3375.6〜3417.8ドルのレ
ンジで推移、前日比14.2ドル安の3383.3ドルとなった。8月限は、高寄りし
たのち、ドル安一服を受けて売り優勢となった。欧州時間に入ると、手じまい売りが出
て軟調となった。
 日中取引では、米雇用動態調査(JOLTS)求人件数が予想外に増加したことを受
けて売り優勢となり、3357.2ドルまで下落した。
 4月の米雇用動態調査(JOLTS)によると、求人件数は19万1000件増の
739万1000件だった。市場予想は710万件だった。予想外に増加し、ドル高に
振れた。
 ニューヨーク銀7月限は、時間外取引で3416.5〜3493.5セントのレンジ
で推移し、前日比23.4セント安の3446.0セントとなった。7月限は高寄りし
たのち、ドル安一服や金軟調を受けて戻りを売られた。欧州時間に入ると、ユーロ圏の
消費者物価指数(HICP)速報値を受けて欧州中央銀行(ECB)の利下げ観測が高
まったことを受けて押し目を買われた。
 日中取引では、ドル高に上値を抑えられたが、株高を受けて3433.0セントで押
し目を買われると、3474.5セントまで戻した。
 6月2日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比2万1608オンス減の3832
万7997オンス、銀は30万9793オンス減の4億9508万5219オンス。

今日の材料
・ラトニック米商務長官は、インドとの通商交渉が進展しており、近く交渉がまとまる
可能性があると述べた。
・イングランド銀行のベイリー総裁は、議会の財務委員会で、利下げについては「段階
的かつ慎重な対応が引き続き私の方針だ」と述べた。
・5月のユーロ圏消費者物価指数(EU基準=HICP)速報値は前年同月比1.9%
上昇し、欧州中央銀行(ECB)が目標とする2%を下回った。今週のECB理事会で
の利下げ観測を裏付ける形となった。4月の2.2%から減速した。市場予想の2.0
%も下回った。
・4月の米雇用動態調査(JOLTS)によると、求人件数は19万1000件増の
739万1000件だった。ただ関税の影響で経済見通しが悪化する中、労働市場の減
速と一致するかのように解雇が増加した。市場予想は710万件だった。
・米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は、堅調な経済を背景に連邦準備理事会
(FRB)は関税措置がインフレや経済成長に及ぼす影響を検討する時間があるとの認
識を示した。
・4月の米製造業新規受注は前月比3.7%減少した。大幅に減少し、関税導入前の駆
け込み購入の効果が薄れる中、企業の設備投資は第2・四半期序盤に勢いを失った様
子。市場予想は3.1%減だった。
・トランプ米大統領は、鉄鋼・アルミニウム関税を25%から50%に正式に引き上げ
る措置に3日署名する。
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