NYプラチナ市況=プラチナが続伸、パラジウムは反発

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (25/ 7)  1086.4     1152.5      1085.2      1136.5    + 46.5
         (25/10)  1092.9    1157.2      1091.9      1142.4    + 45.9
 パラジウム  (25/ 9)  1005.00    1035.50     1003.50     1010.40   +  2.60
         (25/12)  1040.00    1041.00     1018.50     1020.80   +  3.00
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          68,852         36,451        96,279       (+  1,017)
 パラジウム          5,109          3,724        18,131       (+     21)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          42,319.74  - 108.00
     前日  142.72/74   1.1417/19   ・ナスダック         19,298.45  - 162.04
     本日  143.57/59   1.1443/45   ・10年米国債利回り      4.40  +   0.03
・NY原油  (25/ 7)   63.37 + 0.52  ・SPDR保有金残高    935.65      0.00
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが続伸、パラジウムは反発。前日比はプラチ
ナが45.0〜46.7ドル高、中心限月の7月限が46.5ドル高、パラジウムは
2.60〜6.30ドル高、中心限月の9月限は2.60ドル高。
 プラチナ7月限は続伸。時間外取引では、ドル安が一服したが、押し目は買われた。
欧州時間に入ると、買い戻し主導で上昇した。日中取引では、欧州中央銀行(ECB)
の利下げや米新規失業保険申請件数の増加を受けて買い優勢となった。
 パラジウム9月限はドル安を受けて買い優勢となったが、株安を受けて上げ一服とな
った。
 プラチナ7月限は時間外取引を1085.2〜1137.6ドルのレンジで推移し、
前日比36.9ドル高の1126.9ドルとなった。7月限は安寄りしたのち、ドル安
が一服したが、押し目は買われた。欧州時間に入ると、買い戻し主導で上昇した。
 日中取引では、欧州中央銀行(ECB)の利下げや米新規失業保険申請件数の増加を
受けて買い優勢となり、一代高値1152.5ドルを付けた。その後は、ドル安一服を
受けて上げ一服となったが、1131.2ドルで押し目を買われた。
 欧州中央銀行(ECB)は、市場予想通り政策金利を0.25%引き下げ、預金金利
を2.00%とした。インフレ率がようやく目標の2%に戻ったことを受け、1年にわ
たる金融緩和サイクルを一時停止する可能性を示唆した。米新規失業保険申請件数は前
週比8000件増の24万7000件と昨年10月以来7カ月ぶりの高水準に達した。
 パラジウム9月限は、時間外取引を1003.50〜1035.50ドルのレンジで
推移し、前日比20.20ドル高の1028.00ドルとなった。9月限は安寄りした
のち、押し目を買われた。欧州時間に入ると、買い戻し主導で上昇した。
 日中取引では、押し目を買われたが、1035.00ドルで上げ一服となった。その
後は、株安などを受けて戻りを売られ、1007.0ドルまで下落した。
 4日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比996オンス減の35万
3414オンス、パラジウムは変わらずの5万6020オンス。
今日の材料
・欧州中央銀行(ECB)は、市場予想通り政策金利を0.25%引き下げ、預金金利
を2.00%とした。インフレ率がようやく目標の2%に戻ったことを受け、1年にわ
たる金融緩和サイクルを一時停止する可能性を示唆した。
・米新規失業保険申請件数は前週比8000件増の24万7000件と昨年10月以来
7カ月ぶりの高水準に達した。2週連続で増加し、関税措置による経済への逆風が強ま
る中、労働市場の状況が軟化していることが示された。市場予想は23万5000件。
・第1四半期の非農業部門の労働生産性改定値は年率換算で前期より1.5%低下し
た。速報値の0.8%低下から下方改定され、24年第4四半期の1.7%上昇から急
落した。
・4月の米貿易赤字は、前月比55.5%減の616億ドルと、縮小幅は過去最大とな
った。関税導入前の財(モノ)の前倒し輸入の減少により、輸入は過去最大の減少とな
り、今四半期の経済成長を押し上げる可能性がある。市場予想は700億ドル赤字。
・トランプ米大統領と中国の習近平国家主席は、電話会談を行い、両国間で高まる貿易
摩擦やレアアース(希土類)を巡り議論した。ただ、主要課題は今後の協議に委ねられ
る形となった。
・米連邦準備理事会(FRB)のクーグラー理事は、関税政策がインフレを押し上げる
恐れがある限り、政策金利を足元の「適度に抑制的な」水準に維持することを支持する
との考えを示した。
・米カンザスシティー地区連銀のシュミッド総裁は、物価上昇圧力が向こう数カ月で顕
在化する可能性があるとし、関税措置でインフレが再燃する恐れに懸念を示した。
・トランプ米大統領は、ワシントンを訪問したド イツのメルツ首相と ホワイトハウス
で 会談し、ウクライナ問題や貿易問題について協議した。
・カナダのジョリー産業相は、カナダに対する関税を撤廃するよう米国を説得する取り
組みの一環として、カーニー首相がトランプ米大統領と直接協議を行っていると明らか
にした。
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