【場況】 金が反落。ニューヨーク安を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相 場の戻りを売られたことを受けて軟調となった。銀はニューヨーク高と円安を受けて買 い優勢となった。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が257〜166円安、金ミニが 250.5〜153.5円安、ゴールドスポットが253円高、銀が0.5〜3.0円 高。 午前11時2分現在の出来高は、金が2万8573枚、金ミニが9681枚、ゴール ドスポットが1721枚、銀が4枚。 【NY金は予想以上の米雇用統計が圧迫】 金は予想以上の米雇用統計が圧迫要因になった。5月の米雇用統計によると、非農業 部門雇用者数は13万9000人増加で前月から減速したが、事前予想を上回った。失 業率は3カ月連続で4.2%となった。市場予想は、非農業部門雇用者数が13万人 増、失業率は4.2%だった。ハセット米国家経済会議(NEC)委員長は、9日にロ ンドンで行われる中国との貿易協議を巡り、米国側は重要鉱物の流通回復を目指す考え だと述べた。 トランプ米大統領は、米連邦準備理事会(FRB)は政策金利を1%ポイント引き下 げるべきだと述べ、利下げが後手に回っているとしてパウエルFRB議長を改めて非難 した。また米FRBの次期議長に関する決定が近く明らかになると発言、良い議長なら 金利を下げるだろうと述べた。 金先限は1万5418円まで下落した。ニューヨーク安が圧迫要因になった。円相場 は1ドル=144円台後半の円安に振れた。銀先限は3月28日以来の高値168.4 円を付けた。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、軟調。前週末の海外市場は、予想以上の米雇用統計を受け て売り優勢となった。アジア市場では、朝方の3314.92ドルから、米中の通商協 議を控えて戻りを売られた。 午前11時現在、金が3298.42ドル、銀は3597セントで推移。前営業日の 大引け時点は金が3358.93ドル、銀が3611セント。 MINKABU PRESS
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