プラチナ市況=プラチナは上昇、一時上げ幅を削るも先限の堅調から続伸

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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貴金属の相場表(帳入値と前営業日比)
         2025/06          2026/04    ドル建て現物価格 15:45 現在
金         15,450   + 67    15,572  + 63  : 3,327.42    +7.49
銀          169.5   +5.5     168.4   0.0  : 3,653.00   +37.00
プラチナ     5,585   + 45     5,389  + 49  : 1,215.10   + 6.30
パラジウム   4,900   +300     4,900  +300  : 1,067.33   +12.59
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      15:45 現在 前営業日比        15:45 現在  前営業日比
ドル・円相場    144.47   +0.20  ユーロ・ドル相場   1.1400  -0.0042
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【市況】
 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが続伸。高値での買いが見送られ、まちま
ちで始まったのち、金堅調につれ高。その後、ドル建て現物相場の上げ一服に上値を抑
えられたが、円安や強気のテクニカル要因に支援され、正午前に先限は100円超の上
げ幅を維持して推移。午後はドル建て現物価格の上伸で一段高となり、全限月がさらに
一代高値更新となった。高もちあいで推移後、終盤に利食い売りなどで上げ幅を削っ
た。終盤に一時、期中など複数限月が小安くなる場面があったが、先限は堅調に推移
し、全限月が続伸で引けた。
 パラジウムの商いは成立しなかった。帳入値は300円高。
 前営業日比は、プラチナ、プラチナミニが6〜49円高、プラチナスポットが8円
安、パラジウムが300円高。
 推定出来高は、プラチナが2万7960枚、プラチナミニが1752枚、プラチナス
ポットが4181枚、パラジウムが0枚。
【プラチナは午後の円反発と高値警戒感で利食い売りも堅調】
 プラチナ先限は午前中に一段高となり、11時半に5517円まで上値を伸ばし、
2008年8月以来の高値をつけた。午後になり、一時2円安の5326円まで軟化し
た。利食い売りと押し目買いが交錯したが、終盤は5380円水準で堅調に推移した。
 午前中、1ドル=145円台前半まで円安が進行したが、午後になり、144円台半
ばに円が反発したことや、高値警戒感が利食い売り要因。
 午前中の円安に加え、1200ドル台まで暴騰したドル建て現物相場が高値圏で堅調
に推移し、押し目買いも旺盛で出来高は2万7000枚台(標準)まで膨らんだ。
 プラチナは年初から今年も供給不足になると予想されていた。しかし、4月のトラン
プ関税発動で自動車向けなど産業用需要の減少が警戒され、ドル建て現物相場は900
ドル台で低迷を強いられた。5月20日に上放れたたのをきっかけに暴騰につながっ
た。今月に入り、米中の貿易交渉の進展期待で供給不足シナリオに対して確信が強ま
り、1200ドル台まで暴騰した。
 ニューヨークプラチナは9日、全限月が一代高値を更新する上昇。取組高は6日は減
少したが、6月に入り、取組高の増加を伴った上昇を辿った。大口投機家は買い増し姿
勢を取っているもよう10日のアジア時間の時間外取引は続伸で推移。ドル建て現物価
格で14日間の相対力指数(RSI)が83台まで上昇するなど、稀に見る強気相場。
同時に短期的な買い過剰感が台頭している。今週半ば、後半にいったん修正安はあって
も何ら不思議ではない。
【ロコ・チューリッヒ(ドル建て相場】
 プラチナのドル建て現物相場は、上伸。朝方の1217.47ドルから、ドル安一服
を受けて戻りを売られ、午前10時半過ぎに1202ドル台に軟化。11時過ぎから再
上昇となり、午後になり、1225ドル台まで上伸。午後4時過ぎに1204ドル台ま
で押し目を形成し、ボラティリティ(変動率)が高い。
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