プラチナ午前=プラチナは期先が反落、期近の反転が期先高に波及かに注目

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが期先3本が反落。プラチナは夜間取引か
らニューヨーク安を背景に修正安場面を迎えた。日中取引は寄り付き直後、ジリ安とな
ったが、売り一巡後は下値を切り上げたものの、戻りは限定的。昨日は出来高が2万
7000枚(標準)を超える大商いだったが、今日は伸び悩み気味。期先2本は40円
程度の下落で推移。期近2本はプラスサイドに反転し、当先の逆ザヤは280円まで拡
大して推移。
 パラジウムの商いは成立しなかった。
 午前11時22分現在の前営業日比は、プラチナが39円安〜30円高、プラチナミ
ニが74.0〜35.0円安、プラチナスポットが156円安、パラジウムが出来ず。
 午前11時22分現在の出来高は、プラチナが7873枚、プラチナミニが592
枚、プラチナスポットが1740枚、パラジウムが0枚。
【プラチナは初押し場面、先限は抵抗線の5350円超えまで下げ幅を縮小】
 プラチナは初押し場面。昨日、先限の14日間の相対力指数(RSI)が80超えま
で上昇し、稀に見る強気相場となったが、棒上げ状態で高値警戒感が強く、前日の日中
取引の終盤から利食い売りが感じられる動きとなった。
 注目された米中通商協議はロンドンで10日も継続して行われたが、日本時間の午前
8時過ぎに中国高務次官から「米国と深い意見交換ができた」、その後、米中関税の貿
易問題の関して枠組み合意に至ったとの報道があり、米中間での関税に関する溝はある
程度、埋まったもよう。午前10時以降、ドル円は1ドル=144円台後半でもみあ
い。プラチナのドル建て現物相場、ニューヨークプラチナ期近7月限とも1220ドル
台に上昇し、米中通商協議の結果を好感しているもよう。
 プラチナ先限は夜間取引の序盤に5298円、日中取引は5305円までジリ安とな
ったが、5300円水準はすかさず買い支えられ、抵抗線の5350円を超えまで戻し
た。5350円超えとなったことで、短期トレーダーらからの買い戻しが予想される。
【ロコ・チューリッヒ(ドル建て現物相場)】
 プラチナのドル建て現物相場は、反発。朝方、1213ドルまで軟化したが、緩やか
に戻り歩調となり、午前10時過ぎに1221ドル台まで反発。その後、1220ドル
水準でもみあい。
 午前11時20分現在、プラチナは1220.84ドル、パラジウムが1066.
60ドルで推移。前営業日の大引け時点はプラチナが1215.10ドル、パラジウム
が1067.33ドル分
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