ゴム午前=やや買い優勢、上海ゴムの上げ幅で上値が重い

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【市況】
 ゴムRSS3号は、やや買い優勢。寄り付きでは、上海夜間高や米中通商協議がスイ
スで合意した事項の実施の枠組みで原則合意したことを受けて、地合いを引き締めた。
だが、中盤に入ると、日中取引の上海ゴムが夜間取引の上げ幅を縮小していることか
ら、上値重く推移している。TSR20は出来ず。

 午前11時44分現在のRSS3号は前営業日比1.9〜2.8円高。活発限月の
11月限は同2.6円高の299.4円、期先26年5月限は出来ず、推定出来高は
133枚(前日夜間取引含む)。上海天然ゴム先物は、9月限のみ約定し、同90ポイ
ント高の1万3885ポイント、推定出来高は15枚。

【米中通商協議は合意だが】
 ロンドンで行われていた閣僚レベルの米中通商協議が合意に達した。5月にスイスで
結んだ合意内容を着実に履行することで両国は一致した。ただ、マーケットの反応は芳
しくない。米株価指数先物ではダウ先物がマイナスサイドでの取引となっている。為替
市場でも、目立ったドル買いは起きていない。中国サイドをみても、香港ハンセン指数
は上昇しているが、上昇率は1%にも満たない。市場は、今回の合意をある程度、織り
込んでおり、材料出尽くしとなった可能性が高そう。
 JPXゴムRSS3号も寄り付き直後は、買いの反応となったが、その後は、上海ゴ
ムが上げ幅を縮小していることもあり、上値が重い展開となっている。材料出尽くしか
ら戻り場面終了となり、再び売り圧力が強まる可能性がありそうだ。

【シンガポールの取引序盤と上海ゴム相場】
 シンガポールゴム市場は、RSS3号は出来ず。TSRは20は売りが先行する展開
となり、1.6〜1.1セント安で推移している。
 上海ゴムは総じて小高い。午前11時00分現在、指標限月の2025年9月限は、
前営業日比20元高の1万3795元で推移している。

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