NYプラチナ市況=反発、米中の通商合意や予想以下の米CPIで

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (25/ 7)  1219.6     1279.9      1217.5      1259.6    + 47.1
         (25/10)  1223.2    1283.7      1223.1      1264.4    + 46.2
 パラジウム  (25/ 9)  1076.50    1105.00     1075.50     1092.60   + 13.80
         (25/12)  1088.00    1111.50     1088.00     1101.10   + 13.30
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          82,463         62,238        99,722       (+    846)
 パラジウム          5,312          5,924        19,373       (+    271)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          42,865.77  -   1.10
     前日  144.88/90   1.1425/27   ・ナスダック         19,615.88  -  99.11
     本日  144.55/57   1.1487/89   ・10年米国債利回り      4.41  -   0.06
・NY原油  (25/ 7)   68.15 + 3.17  ・SPDR保有金残高    935.91  -   0.31
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は反発。前日比はプラチナが37.3〜48.3ドル
高、中心限月の7月限が47.1ドル高、パラジウムは12.90〜19.10ドル
高、中心限月の9月限は13.80ドル高。
 プラチナ7月限は反発。時間外取引では、米中の通商協議の合意を受けて買い優勢と
なった。欧州時間に入ると、利食い売りが出て上げ一服となった。日中取引では、予想
以下の米消費者物価指数(CPI)が支援要因になったが、買い一巡後は上げ一服とな
った。
 パラジウム9月限は米中の通商協議の合意や予想以下の米消費者物価指数(CPI)
が支援要因になったが、買い一巡後は戻りを売られた。
 プラチナ7月限は時間外取引を1217.5〜1274.0ドルのレンジで推移し、
前日比48.8ドル高の1261.3ドルとなった。7月限は高寄りしたのち、米中の
通商協議の合意を受けて買い優勢となった。欧州時間に入ると、利食い売りが出て上げ
一服となった。
 日中取引では、予想以下の米消費者物価指数(CPI)が支援要因になり、一代高値
1279.9ドルを付けた。その後は、金の上げ一服などを受けて利食い売りが出た。
 5月の米消費者物価指数(CPI)は前年比2.4%上昇し、伸びは市場予想の
2.5%を下回った。ただ4月の2.3%からやや加速した。ガソリン価格の低下で家
賃の上昇が相殺された。
 パラジウム9月限は、時間外取引を1075.50〜1105.00ドルのレンジで
推移し、前日比6.70ドル高の1085.50ドルとなった。9月限は安寄りしたの
ち、米中の通商協議の合意を受けて買い優勢となった。欧州時間に入ると、利食い売り
が出て上げ一服となった。
 日中取引では、予想以下の米消費者物価指数(CPI)が支援要因になり、
1098.50ドルまで上昇した。その後は、戻りを売られ、1075.50ドルまで
下落した。
 10日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの35万3414
オンス、パラジウムは変わらずの5万6020オンス。
今日の材料
・欧州中央銀行(ECB)のチーフエコノミストであるレーン専務理事は最新の利下げ
について、インフレ率が1年半程度とみられる時間差を経て目標の2%に戻る一助にな
るとの見方を示した。
・トランプ米大統領は、貿易を巡る中国とのディールが完了し、中国はレアアース(希
土類)類を供給する一方、米国は中国人学生の大学入学を認めると明らかにした。
・5月の米消費者物価指数(CPI)は前年比2.4%上昇し、伸びは4月の2.3%
からやや加速した。ガソリン価格の低下で家賃の上昇が相殺されたことで、伸びは市場
予想の2.5%を下回った。
・ベセント米財務長官は、米中がロンドンで実施した貿易問題を巡る2回目の閣僚級協
議で得られた枠組み合意について、関税措置の緩和につながり、両国間の経済関係の安
定化に役立つと述べた。
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