シカゴ大豆市況=軒並み続落、米輸出低迷や大豆油安受け売り優勢に

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2025/07   1,049.00    1,056.25    1,038.50    1,042.25     - 8.25
   2025/08   1,045.00    1,053.50    1,037.50    1,041.00     - 4.50
   2025/09   1,022.25    1,030.75    1,015.00    1,020.25     - 1.00
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       405,791       297,862        849,924   (- 9,021)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高(6月5日までの週)
 大 豆:11万9500トン(前週改定値:33万3654トン)
 大豆粕:26万1000トン(事前予想レンジ:15万〜40万トン)
 大豆油:   4100トン(事前予想レンジ: 2万〜 6万トン)
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 米国産大豆(6月12日発表)     単位:百万Bu
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                              2025/26年度             2024/25年度
         発表日             6/12      5/12          6/12      5/12
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     作付面積         83.5      83.5          87.1      87.1
     収穫面積         82.7      82.7          86.1      86.1
     単  収         52.5      52.5          50.7      50.7
     期初在庫          350       350           342       342
     生  産        4,340     4,340         4,366     4,366
     輸  入           20        20            25        25
     供給合計        4,710     4,710         4,734     4,734
     圧  砕        2,490     2,490         2,420     2,420
     輸  出        1,815     1,815         1,850     1,850
     種  用           73        73            72        72
     その他            37        37            42        42
     需要合計        4,415     4,415         4,384     4,384
     期末在庫          295       295           350       350
     農家平均価格      1,025     1,025           995       995
     在庫/消費率        6.7       6.7           8.0       8.0
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 注)作付面積=百万エーカー、収穫面積=百万エーカー、単収=Bu/エーカー、
   農家平均価格=セント、在庫/消費率は%
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*米気象庁発表の6−10日予報(6月18日−6月22日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年並〜上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
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 大豆は軒並み続落。終値の前営業日比は8.25セント〜0.75セント安。中心限
月の7月限は8.25セント安の1042.25セント。

 米農務省(USDA)が発表した週間純輸出成約高が低迷していることが重石となっ
た。また、バイオ燃料混合率引き下げ懸念が浮上するなか、大豆油が軟調となったこと
も弱気材料視され、軟調となった。

 期近7月限は1049セントで取引を開始した後はUSDA月例需給報告待ちのなか
様子見の雰囲気が強まり、米国の時間帯を迎えるまで限られたレンジ内で高下。米国の
時間帯を迎えると地合いを引き締めて1056.25セントの高値まで浮上したものの
売り崩されて1032.50セントの安値を付けた。安値で買い戻されて1040
セント台を回復したものの、軟調地合いを払拭できずに終了。
 米農務省(USDA)発表の6月5日までの大豆の週間純輸出成約高は11万
9500トンで、前週の19万7800トンを下回った。累計輸出検証高は4871万
2500トンと、前年同時期の4372万1000トンを約11%上回っている。
 USDAは月例需給報告において25/26年度の米大豆需給見通しは全項目が前月
と同量に据え置かれた。
 一方、ブラジルの25/26年度生産量見通しは1億7500万トン、アルゼンチン
の25/26年度生産見通しは4850万トンで据え置き。

*米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトではダコタ州から五大湖周辺地域で降雨が発生し気温は低下。コーン
ベルト北部では農作業の及び穀物の生育ペースは一時的に低下している。一方、コーン
ベルト南部では気温が上昇し、12日の最高気温は32℃に達している。
 今後5日間、ロッキー山脈以東では不安定な天気が続く見込み。南東部では特に雨が
ちな天気となり、5日間の雨量は50〜125ミリが見込まれる。またプレーンズ北部
および中西部北部でも25〜75ミリ程度の雨量となる見込み。
 6〜10日間予報よると、6月17〜21日はほとんどの地域で気温は平年並〜平年
を上回るだろう。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。

 プレーンズでは、モンタナ州の一部地域およびダコタ州では干ばつを和らげる慈雨と
なった。一方、プレーンズ北部では気温が低下するなか降雨が発生。一方、プレーンズ
中部および南部のまとまった雨量を伴う雨は止んでいる。プレーンズ中部および南部で
は、土壌水分が過剰ななか、冬小麦の収穫作業や夏穀物の作付が行われている。

 米国南部では、テキサス州東部ではまとまった雨量を伴う降雨となった後で冠水が発
生。南東部では暖かななか降雨にも恵まれ、降雨による農作業のペース鈍化が見られな
がらも穀物の生育は襦町に進行。
 大豆製品は、大豆油はバイオ燃料への混合率に対する警戒感から値を落としたが、一
方の大豆粕は大豆油とのストラドル取引に絡んだ買いを受けて堅調。ただ、大豆安が上
値抑制要因となり上げ幅は限られた。
 大豆粕7月限は前日比0.30ドル高の294.50ドル。
今日の材料
・コーンベルトではダコタ州から五大湖周辺地域で降雨が発生し気温は低下。
・コーンベルト北部では農作業の及び穀物の生育ペースは一時的に低下。
・コーンベルト南部では気温が上昇。
・6月5日までの大豆の週間純輸出成約高は11万9500トンで、前週の19万
 7800トンを下回る。

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