●論点解説穀物、コーン旧穀輸出需要見通しを引き上げ=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 米農務省(USDA)需給報告が公表された。トウモロコシは微調整の予想だった
が、新穀期末在庫見通しは前月の18.00億Buから17.50億Buまで引き下げ
られている。主な要因は旧穀からの繰り越し在庫が14.15億Buから13.65億
Buまで引き下げられたことだ。そして、この引き下げは輸出需要が26.00億Bu
から26.50億Buまで0.50億Bu引き上げられた影響になっている。USDA
からは4月に掛けての輸出成約高が、想定を上回るペースだった影響が指摘されてい
る。ただし、需給評価に大きな修正を迫るものではなく、トウモロコシ相場の上げ幅は
限定された。全体的に無風通過と言えよう。それよりも、産地気象環境、輸出環境の方
が重視されている。6月末の作付面積報告を受けて、新穀需給見通しの大幅な修正があ
るとすれば7月報告以降になる。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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