●短期見通し穀物、天候リスク浮上まで軟調=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 トウモロコシは、作付け期を無難に消化したが、生育期も天候は安定している。天候
リスク織り込みの必要性が見いだせない。今後は受粉期の気象環境が注目されるが、現
状ではリスク織り込みは求められていない。年初来安値更新が繰り返されているため、
短期的な下げ過ぎ感も強く、自立反発的な動きも繰り返されている。しかし、本格的な
上昇を促していくテーマは欠いている。400セント台前半での低迷が続く見通し。上
昇の有無は受粉期の天候リスクの有無に依存する。
 大豆は、作付けが順調に終了しつつある。今後は受粉期の天候リスクが焦点になる
が、現状では産地天候は安定しており天候リスク織り込みの必要性は乏しい。原油高、
大豆油高に注意が必要だが、大豆相場を断続的に押し上げる要因にはなりづらい。受粉
期の天候リスク浮上までは、このまま上値の重さが維持されよう。1000セント台前
半での取引を想定したい。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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