[本日の見通し]石油=上昇、米大統領の避難勧告は不穏

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 日中取引開始後、原油の2025年11月限は堅調。6万2820円まで上げた。た
だ、夜間取引のレンジを維持している。
 トランプ米大統領はイランの首都テヘランからの避難を呼びかけた。攻撃が迫ってい
ることを予告しているようで、非常に不穏である。ただ、テヘランの人口は1000万
人近くと東京都区部と同水準で、退避しようにも様々な困難がつきまとう。短期間で退
避を完了することは不可能である。
 ボーイングWC−135Rコンスタント・フェニックスが米オマハから離陸したこと
も不穏な空気を拡散させている。大気中の核物質を探知するための特殊な機体で、核の
脅威が高まった際に飛行する。世界でわずか3機しかなく、米国が深刻な状況に備えて
いることを示唆する。時間外取引におけるニューヨーク原油の上振れは、この不穏さに
反応していると思われる。
 時間外取引でニューヨーク原油7月限は前日比1.59ドル高の73.36ドルで推
移。本日これまでのレンジは71.00〜73.69ドル。
 原油11月限の予想レンジは6万2000円から6万3000円、ガソリン先限は
7万7500円から7万8500円、灯油先限は7万7500円から7万8500円。
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