金・銀午前=金が反落、米大統領の退避勧告で下げ一服

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金が反落。ニューヨーク安を受けて売り優勢で始まった。その後は、米大統領の退避
勧告を受けて下げ一服となった。銀は当限が変わらず、10月限が小幅高となった。
 午前11時3分現在の前営業日比は、金標準が41〜20円安、金ミニが167.0
〜7.0円安、ゴールドスポットが450円高、銀が変わらず〜0.5円高。
 午前11時3分現在の出来高は、金が2万2444枚、金ミニが8287枚、ゴール
ドスポットが1387枚、銀が2枚。
【NY金は利食い売りが圧迫】
 金はリスク選好の動きが圧迫要因になった。イスラエルとイランの戦闘が激化した
が、イランがカタール、サウジアラビア、オマーンに対し、トランプ米大統領がイスラ
エルに即時停戦に合意するよう圧力をかけるよう要請したことを受けてリスク選好の動
きとなった。米大統領は、イランはイスラエルの攻撃が始まる前に米国と核開発計画に
関する合意に署名すべきだったという考えを示した。ネタニヤフ首相はイランについ
て、「彼らは停戦して、われわれの存在を脅かす核兵器と弾道ミサイルという死の兵器
の製造を続けようとしている。しかし、われわれはこの二つの脅威の排除に全力を尽く
すつもりだ」と述べた。 一方、国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は、
イスラエルの軍事攻撃に伴う停電によって、イラン中部ナタンズの主要ウラン濃縮施設
で稼働していた約1万5000台の遠心分離機が大きな損傷を受けた、もしくは破壊さ
れた公算が大きいという認識を示した。
 トランプ米大統領は、イランの首都テヘランから全員直ちに避難すべきだと投稿し、
イランは米国との核合意に署名すべきだったと改めて主張した。
 金先限は夜間取引で1万5768円まで下落した。ニューヨーク安が圧迫要因になっ
た。日中取引では1万5960円まで戻した。円相場は1ドル=145円前後で円安が
一服した。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、上げ一服。きのうの海外市場は、イランの停戦要請などで
リスク選好の動きとなったことを受けて売り優勢となった。アジア市場では、朝方の
3396.81ドルから、米大統領の退避勧告を受けて3402ドル台まで上昇した
が、上げ一服となった。
 午前11時現在、金が3394.39ドル、銀は3638セントで推移。前営業日の
大引け時点は金が3418.60ドル、銀が3650セント。

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