NY原油市況=続伸、イラン外相は米国との協議を否定

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/07     75.61       76.07       72.94       75.14        + 0.30
  2025/08     74.00       74.27       71.33       73.50        + 0.23
  2025/09     72.23       72.43       69.70       71.76        + 0.19
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              1,509,752             1,928,778    ( + 14,217)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/07     253.34    + 2.83
                            2025/08     249.49    + 2.38
         改質ガソリン       2025/07     230.86    + 3.67
                            2025/08     228.98    + 3.13
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は続伸。終値の前営業日比は、期近2限月は0.23〜
0.30ドル高。その他の限月は0.19ドル安〜0.19ドル高。
 米国とイランがオマーンで協議を実施するとのうわさが相場を圧迫する場面はあった
が、これをイランのアラグチ外相が否定し、底堅く推移した。アラグチ外相は「オマー
ンへ交渉団を派遣していない」、「私はテヘランから離れない」と述べている。無条件
降伏を要求する米国に対して、イラン最高指導者のハメネイ師は「無条件降伏は受け入
れない」、「いかなる米軍介入も間違いなく取り返しのつかない損害を伴うことを米国
は認識すべき」と警告し、米国の言い分を受け入れる一方的な平和解決に立ち向かう構
えで、交渉を否定している。
 一方、トランプ米大統領は「イラン側が接触してきた」、「イラン側がホワイトハウ
スへの訪問を提案した」と述べ、イスラエルと交戦を続けるイランに譲歩の兆候がある
ことを示唆した。イランを攻撃するかどうかはまだ決めておらず、土壇場で決断するの
が好きだとも語った。
 米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、原油在庫は前週比1000万バレ
ル超の大幅な減少となった。製油所稼働率は93.2%まで低下したものの、輸入の減
少や輸出の増加が原油在庫を圧迫した。ただ、反応は限定的。イラン・イスラエル戦争
が続くなかで、EIA週報に対する注目度は乏しい。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続伸。原油相場に連動した。
米EIA週間石油在庫統計(バレル・前週比)23:30
原油 −1147.3万(4億2094万)
ガソリン +20.9万(2億3001万)
留出油  +51.4万(1億0940万)
(クッシング地区)
原油 −99.5万(2269万)
*()は在庫総量
今日の材料
・イラン外相が金曜日に英独仏の外相とジュネーブで会談へ=ロイター
・最新鋭の米空母USSジェラルド・R・フォードが地中海へ
・イスラエル、イランの攻撃を迎撃するためのミサイルが不足=報道
・カタールのアル・ウデイド空軍基地から米軍が退避=報道
・米原油在庫の市場予想は前週比250万バレル減
・米石油協会(API)が発表した米週間石油在庫統計
・原油在庫は前週比1013万3000バレル減
・ガソリン在庫は同20万2000バレル減
・留出油在庫は同31万8000バレル増
・オクラホマ州クッシングの原油在庫は前週比80万バレル減
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