【場況】 金が反落。ドル建て現物相場の下落を受けて売り優勢で始まった。その後は、押し目 買いが入って期先が小幅高となる場面も見られた。銀は10月限が上昇した。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が81円安〜2円高、金ミニが41.5 〜11.0円安、ゴールドスポットが485円高、銀が3.0円高。 午前11時2分現在の出来高は、金が1万6692枚、金ミニが5920枚、ゴール ドスポットが938枚、銀が1枚。 【金は米FOMCの金利据え置きで戻りを売られる】 金は米連邦公開市場委員会(FOMC)の金利据え置きを受けて戻りを売られた。米 FOMCでフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を4.25〜4.50%に据え 置き、当局者は年内に利下げが実施される公算が依然大きいとの見通しを示した。最新 の金利・経済見通しによると、年末までに計0.5%ポイントの利下げが実施されると の中央値が示された。しかし、年内の利下げは不要との見方を示したのは7人と、前回 3月の4人から増加した。 パウエル米連邦準備理事会(FRB)はこの見方に過度に 重きを置くべきではないと釘を刺し、トランプ政権の関税措置によって今後、かなりの インフレが見込まれるとした。 トランプ米大統領が17日にイラン攻撃計画を承認した旨を上級補佐官らに伝えてい たことが分かった。ただイランが核開発計画を放棄するかどうかを見極めるため、最終 命令は発出しなかったという。イランはトランプ米大統領による早期会談の申し出を受 け入れる見通しと、米紙ニューヨーク・タイムズがイラン高官の情報を報じた。一方、 米当局者らは、数日以内にイランに攻撃する可能性に備えている。事情に詳しい複数の 関係者が明らかにした。 金先限は日中取引で1万5882円で戻りを売られた。米国のイラン攻撃の可能性が 支援要因となったが、上げ一服となった。円相場は1ドル=145円台前半の円安に振 れた。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場は、米大統領の発言によるドル安 が支援要因になったが、米連邦公開市場委員会(FOMC)の金利据え置きを受けて戻 りを売られた。アジア市場では、朝方の3372.06ドルから、米国のイラン攻撃の 可能性を受けて買い優勢となった。 午前11時現在、金が3375.78ドル、銀は3663セントで推移。前営業日の 大引け時点は金が3380.20ドル、銀が3713セント。 MINKABU PRESS
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