[今日の視点]貴金属=金が反発、現物高や円安で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、金が反発して寄り付く見通し。金はドル建て現物相場の上昇や円安を受け
て買い優勢となろう。銀は小動きとなろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが
ドル建て現物相場の下落を受けて軟調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は8.67ドル高の
3365.11ドル、銀が2セント安の3639セント、プラチナが9.50ドル安の
1298.50ドル、パラジウムは1.29ドル安の1046.69ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=145.45/47円で、前営業日の
大引け時点から0.20円の円安。
 先限の寄り付き目安は、金が1万5850円前後、銀は168.0円前後、プラチナ
は5750円前後、パラジウムは4900円前後。
【金は米国のイラン攻撃の行方が焦点】
 金はきのうの海外市場は、米国のイラン攻撃の可能性を受けて押し目を買われた。
 金は米国のイラン攻撃の行方が焦点である。週末にも米国がイランを攻撃するとの見
方が強まったが、ホワイトハウスは、トランプ米大統領が今後2週間以内にイスラエル
とイランの紛争に米国が介入するかどうかを決定すると発表した。米大統領はイランと
の外交的解決を追求することに関心があるとした。
 イングランド銀行は、政策金利を予想通り4.25%に据え置いた。中東での紛争が
激化するなか、労働市場の低迷やエネルギー価格上昇のリスクを指摘した。ベイリー総
裁は、「金利は引き続き緩やかな低下基調にある」と指摘した。
 銀はきのうの海外市場は、米国の休場を受け、小動きとなった。
【プラチナは利食い売りが圧迫】
 プラチナはきのうの海外市場では、利食い売り主導で下落した。
 プラチナは利食い売り主導で上昇した。国際通貨基金(IMF)は報告書で、成長鈍
化、投資の低迷、地政学的脅威の増大に対処するための緊急措置を取らなければ、欧州
経済は停滞に陥るリスクがあると警告した。
<今日の予定>
・消費者物価指数 2025年5月(総務省)
・金融政策決定会合議事要旨公表 4月30-5月1日分(日本銀行)
・独生産者物価指数 2025年5月(連邦統計庁)
・英小売売上高 2025年5月(国立統計局)
・米製造業景況指数 2025年6月(フィラデルフィア連銀)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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