[今日の視点]貴金属=上昇、NY高を引き継ぐ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、上昇して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク高を受けて買い優勢とあ
んろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク高を受けて堅調となろ
う。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は2.96ドル高の
3334.96ドル、銀が22セント高の3625セント、プラチナが38.40ドル
高の1353.40ドル、パラジウムは0.17ドル安の1068.06ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=145.04/06円で、前営業日の
大引け時点から0.11円の円高。
 4月限の寄り付き目安は、金が1万5670円前後、銀は170.0円前後、プラチ
ナは5900円前後、パラジウムは4900円前後。
【NY金は予想以下の米新築住宅販売やドル安が支援】
 金はきのうの海外市場は、予想以下の米新築住宅販売やドル安を受けて押し目を買わ
れた。
 金は予想以下の米新築住宅販売やドル安が支援要因になった。5月の米新築一戸建て
住宅販売戸数は年率換算で前月比13.7%減の62万3000戸だった。市場予想の
69万3000戸を下回った。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長
は、議会上院の銀行委員会で証言を行い、 利下げを急ぐ必要はないと改めて表明し
た。
 米軍のイランの核施設空爆に対する被害で異なる見方が出ている。米国防総省は、イ
ランの核施設に対する米軍の空爆は限定的な打撃しか与えなかったとの分析を示した。
イラン外務省のバガイ報道官は、米軍による空爆で国内の核施設が「ひどく損傷」した
と明らかにした。トランプ米大統領は米国防総省の報告を否定した。米中央情報局(C
IA)のラトクリフ長官は、一連の信頼できる情報から、先週末の米軍の攻撃によりイ
ランの核開発計画は深刻な損害を受け、立て直しには数年を要することが示唆されると
の見方を示した。一方、イランの国会は、国際原子力機関(IAEA)との協力を停止
する法案を承認した。
 銀はきのうの海外市場は、ドル安や金堅調を受けて押し目を買われた。
【プラチナはドル安や金堅調が支援】
 プラチナはきのうの海外市場では、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。
 プラチナはドル安や金堅調が支援要因になった。米連邦準備制度理事会(FRB)の
パウエル議長は、議会上院の銀行委員会で証言を行い、 利下げを急ぐ必要はないと改
めて表明した。ただ財政赤字に対する懸念などを受けてユーロが上昇した。一方、トラ
ンプ米大統領はオランダ・ハーグで開いた記者会見で、米政府が来週にもイランと核問
題を巡り協議する計画で、「合意に署名する可能性がある」と述べた。
<今日の予定>
・米国内総生産 2025年1-3月期確報値(商務省)
・米卸売在庫 2025年5月速報値(商務省)
・米耐久財受注 2025年5月速報値(商務省)
・米新規失業保険申請件数(労働省)
・米中古住宅販売仮契約指数 2025年5月(全米不動産協会)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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