海外サマリー(26日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/ 8 3,348.0  +  4.9  シカゴ大豆  2025/11 1,016.50   -2.00
NY銀     2025/ 9 3,692.4  + 48.3  シカゴコーン 2025/12   421.00   -1.50
NYプラ    2025/10 1,415.0  + 72.0  NY原油   2025/ 8    65.24   +0.32
NYパラ    2025/ 9 1,144.60 + 77.20 ドル・円               144.41   -0.91
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。
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◎NY外為=ドル円は一時143円台後半まで下落
 NY為替市場、ドル安が優勢となる中、ドル円も143円台後半に一時、下落。NY
時間に入って下げ渋ったものの、144.50円付近に来ている21日線を再び下回る
動きとなった。
 中東情勢、貿易問題などへの警戒感が後退する中、市場は再び経済のファンダメンタ
ルズに関心を移し始めている。FRBの利下げ期待や米上院で審議中の大型減税・歳出
法案に伴う米財政赤字への警戒感などが根強いドル安期待の材料となっている。
 いまのところ短期金融市場では、7月の利下げの可能性は小さいものの、9月は完全
に織り込み、年末までに2回か3回の利下げで織り込みが進めている状況。本日も複数
のFOMC委員の発言が伝わっていたが、7月利下げは早過ぎるとの見解も出ていた。
一部の委員はインフレ抑制など条件次第では7月利下げの可能性に言及していたが、大
半は秋以降と見ている。
◎NY貴金属=続伸、米国債の利回り低下やドル安で
 ニューヨーク金、銀は続伸。
 金8月限は続伸。時間外取引では、米大統領が次期連邦準備理事会(FRB)議長の
早期指名を検討としたことが支援要因になったが、利食い売りに上値を抑えられた。そ
の後は、ドル安が下支えとなった。欧州時間に入ると、押し目を買われた。日中取引で
は、米耐久財受注の急増などを受けて戻りを売られたが、米国債の利回りが低下し、ド
ル安が再開すると、押し目を買われた。
 銀9月限はドル安再開や金堅調を受けて押し目を買われた。
 プラチナ系貴金属(PGM)は続伸。
 プラチナ10月限は続伸。時間外取引では、米大統領が次期連邦準備理事会(FR
B)議長の早期指名を検討とし、ドル安に振れたことを受けて買い優勢となった。欧州
時間に入ると、テクニカル要因の買いを巻き込んで上値を伸ばした。日中取引では、利
食い売りが出たが、ドル安再開や金堅調を受けて押し目を買われた。
 パラジウム9月限はドル安や他の貴金属の堅調を受けて買い優勢となった。
◎LME=全面高、中東情勢不安の後退や米株高・ドル安などで買い優勢
 アルミ3カ月物は続伸。2567ドルで確りと取引を開始した後は2571ドルが抵
抗線として意識され伸び悩んだが、アジア時間後半に地合いを引き締め2578.50
ドルに達した。その後は2572ドルを下値支持線として底堅く推移した後、米株高と
ドル安傾向が手掛かりとなって引けにかけて浮上。2592.50ドルの高値を記録し
た後に上げ幅を縮小したが、堅調地合いは維持。
 銅3カ月物は大幅続伸。9738ドルで大きく値を切り上げて取引を開始。アジア株
式市場の頭重い動きに上値を抑制され、7380ドルを上値抵抗線にしての高下が続い
たが、欧州時間を迎えると地合いを引き締めて9870ドル台に到達。その後、米株高
やドル安が手掛かりとなって値位置を切り上げ、引け間際に9913.50ドルと3月
27日以来の高水準まで浮上。高値圏を維持したまま取引を終えた。現物価格が大幅高
となり、旺盛な現物需要が相場を押し上げる一因となった。
◎NY原油=続伸、イランは核査察を拒否する見通し
 ニューヨーク原油の期近は続伸。
 中東情勢の混乱が一巡した後、夏場の米国の需給に注目が集まりつつあることが相場
を支えた。米国はドライブシーズン入りし、米エネルギー情報局(EIA)の週報では
ガソリン需要が上向いている。米国の空爆前にイランが核開発施設から濃縮ウランを搬
出した可能性が高い一方、イランが今後の核査察を拒否する見通しであることも支援要
因。イランのアラグチ外相は「国連の査察団が核施設の被害を評価するためのイラン訪
問を望んでいるが、もはや歓迎されない」と述べている。同外相によると「核開発施設
は深刻な被害を受けている」ため、査察は必要ないようだ。
 改質ガソリンの期近は反発。ヒーティングオイルの期近は続伸した。原油相場に連動
した。
◎シカゴ大豆・コーン=総じて続落、世界穀物生産予測の引き上げなどで
 大豆は揃って続落。

 米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高の低迷が続いていることや米産地の慈
雨が弱材料となった。ただ、6月末にUSDAの作付面積報告の発表を控えているため
玉整理基調が強まるなか、下げ幅は限られた。
 コーンは総じて続落。
 週明け月曜日に米農務省(USDA)の作付面積報告の発表を控えて玉整理基調が高
まるなか、国際穀物理事会(IGC)が25/26年度の世界穀物生産量予測を引き上
げたうえ、小麦が軟調となったことが重石となった。12月限は前日に続いて一代の安
値を更新した。
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