大阪9月限ナイトセッション 日経225先物 40580 +400 (+0.99%) TOPIX先物 2869.5 +22.5 (+0.79%) シカゴ日経平均先物 40545 +365 (注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比) 27日の米国市場はNYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。S&P500、ナスダックは最高値を更新した。米中貿易交渉を巡り中国商務省が発表した声明で、米国へのレアアース輸出を承認する内容が含まれていたと報じられた。米政権が相互関税の猶予期間を延長する可能性をにじませたほか、ベッセント米財務長官が交渉が先行する国以外でも「レーバーデー(9月1日)までに終わらせる」方針を示したと伝わり、貿易交渉の進展を期待した買いが優勢となった。 5月の米個人消費支出(PCE)はインフレ調整後の実質ベースでは前月比0.3%減少と市場予想を下回った一方で、食品とエネルギーを除くコア価格指数が同0.2%上昇と市場予想の0.1%を上回った。6月の米ミシガン大消費者態度指数(確報値)は60.7と速報値(60.5)から上方修正され、4カ月ぶりの高水準だった。米連邦準備理事会(FRB)が年内に利下げするという見方を後押しする内容と受け止められたことも下支えになった。 S&P500業種別指数は耐久消費財・アパレル、小売、消費者サービスが上昇した一方で、医薬品・バイオテクノロジー、ソフトウエア・サービス、エネルギーが下げた。NYダウ構成銘柄では、ナイキ、ボーイング 、アマゾン・ドット・コム 、ユナイテッド・ヘルス・グループ が買われた。半面、IBM 、アムジェン 、JPモルガン・チェース 、シェブロン が軟調。 シカゴ日経平均先物(清算値)は大阪比365円高の4万0545円だった。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比20円高の4万0200円で始まった。直後につけた4万0160円を安値にロング優勢となり、米国市場の開始時には4万0400円台に乗せた。中盤にかけて一段と上げ幅を広げており、4万0640円まで買われる場面もみられた。買い一巡後に4万0360円まで上げ幅を縮めたが、終盤にかけてショートカバーを誘い、4万0580円でナイトセッションの取引を終えた。 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まりそうだ。1月27日につけた年初来高値(4万0300円)を明確に上抜けてきたことで、ショートカバーが強まりやすいだろう。ただし、ボリンジャーバンドの+3σ(4万0680円)を捉えていることで過熱感が警戒されるため、買い一巡後は押し目狙いのロングでの対応となりそうだ。 週足の+2σは4万1070円まで切り上がっている。1月高値を突破してきたことで、次のターゲットとしては昨年7月高値の4万1000円が射程に入ってくる。過熱感により利益確定に伴うロング解消が入ったとしても、ショートポジションを積み上げることは控えておきたいところである。 なお、日米関税交渉についてトランプ米大統領は、7月9日の期限延長は必要ないとの考えを示したと報じられている。日本との自動車貿易を巡って不満を表明しており、ロング解消のきっかけになる可能性はありそうだ。そのため、オプション権利行使価格の4万円から4万1000円のレンジを想定する。 27日の米VIX指数は16.32(26日は16.59)に低下した。地政学リスクの後退で24日に一気に25日移動平均線、200日線を明確に割り込み、その後はリスク選好の動きが強まっている。ボトム圏での推移が続くなか、方向性としては2月14日の14.74辺りが射程に入っているとみておきたい。 先週末のNT倍率は先物中心限月で14.11倍に上昇した。一時14.16倍まで上昇する場面もあったが、+3σ(14.17倍)に接近するなかでリバランスが入りやすいところだった。ただし、上向きのトレンドを形成しており、ナイトセッションで+3σは14.24倍に上昇している。1月23日につけた14.54倍辺りが目先のターゲットとして意識されそうだ。 株探ニュース
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