ドル円は朝にドル安円高、その後戻すも上値重い=東京為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
ドル円は朝にドル安円高、その後戻すも上値重い=東京為替概況
   
 ドル円は昨日海外市場からのドル安が継続する形で朝から上値の重い展開となった。昨日NY朝の144円40銭台からじりじり下げて144円03銭で東京朝をスタート。米関税への警戒感、米債利回りの低下などが重石となった。さらにトランプ大統領がパウエル米FRB議長に直筆の手紙を送り、利下げに慎重な姿勢を批判したことが報じられると、今後の米利下げ期待が強まる形でドル売りが加速した。さらに朝の日銀短観で大企業製造業が第1四半期の12から10への悪化予想に反して13と2期ぶりに改善。日銀の利上げに向けた流れへの期待もあり、円買いが強まる形でドル円は下げ、143円44銭を付けている。
 しかし、ドル安の流れの中で1.18台を付けたユーロドルが上値一服感からの利益確定売りなどに下げる(ユーロ売りドル買い)と、ドル円も反発。午前中に143円80銭台まで上昇。さらに財務省による10年利付国債の入札で応札倍率が直近12カ月平均と比べて高く、好調になったことで円債価格が上昇(利回りが低下)。10年債利回りが1.45%前後から1.38%台を付ける中で143円90銭を付けている。もっとも144円を付けきれずに利益確定売りなどに押され143円50銭台を付けるなど、はっきりした動きにはならなかった。
  
 朝のドル高局面で1.1807まで上昇したユーロドルは、上値一服感からすぐに売りが入り、1.1770台を付けた。その後は1.1775-95レンジでもみ合い。
  
 ユーロ円は日銀短観を受けた円買いなどに押され、対ドルでのユーロ売りもあって昼前に169円20銭台を付けた。その後日本国債10年の入札好調を受けた円売りに169円60銭台を付けたが、ドル円が戻り高値から売られると、ユーロ円も169円10銭台と午前の安値を割り込む動き。
  
MINKABUPRESS 山岡

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