NY原油市況=反発、堅調な中国製造業PMIが支えに

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/08     64.96       65.98       64.67       65.45        + 0.34
  2025/09     63.67       64.57       63.42       64.15        + 0.30
  2025/10     62.55       63.41       62.36       63.07        + 0.31
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              481,950             1,955,026    ( - 28,362)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/08     232.69    + 5.06
                            2025/09     229.01    + 3.83
         改質ガソリン       2025/08     210.03    + 2.82
                            2025/09     206.73    + 2.51
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は反発。終値の前営業日比は、期近2限月は0.30〜
0.34ドル高。その他の限月は0.18〜0.31ドル高。
 財新が発表した6月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が50.4まで上昇
し、景気判断の分岐点である50を回復したことや、サウジアラムコが8月のアジア向
けの公式販売価格(OSP)を引き上げる可能性があると伝わったことが相場を支え
た。
 イスラエルのネタニヤフ首相の訪米を来週に控えて、米国とイスラエルがイランを再
攻撃するとの警戒感が根強いことも支援要因。米国のイラン攻撃が失敗だったとの見方
が強く、イランに攻撃を免れた高濃縮ウランが存在する可能性が高いことが背景。パレ
スチナ自治区ガザで虐殺を続けるイスラエルに対して、イエメンの親イランのフーシ派
がミサイルを再び発射するなど、イランはフーシ派へミサイル供給を続ける見通し。
 石油輸出国機構(OPEC)プラスが追加増産を続ける見通しであることは重し。O
PECプラスのうち有志8カ国は協調減産の解消を進めており、8月も当初の予定より
も増産する公算。この8カ国は6日に会合を実施する。
 時間外取引で8月限は64.67ドルまで軟化した後、プラス圏に浮上すると
65.98ドルまで強含み。通常取引開始後はやや押し戻されたが、プラス圏でしっか
りと推移した。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は上昇。ガソリンよりもヒーティングオイ
ルの戻りが目立っている。
今日の材料
・プーチン露大統領とマクロン仏大統領が電話会談
・米国はウクライナへの兵器供給を停止、在庫の大幅な減少のため=米ポリティコ
・米原油在庫の市場予想は前週比220万バレル減
・米石油協会(API)が引け後に発表した米週間石油在庫統計
・原油在庫は前週比68万バレル増
・ガソリン在庫は同192万バレル増
・留出油在庫は同345万8000バレル減
・オクラホマ州クッシングの原油在庫は前週比141万7000バレル減

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