シカゴ大豆市況=概ね小幅続伸、米バイオ燃料生産用需要増加期待で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2025/07   1,022.00    1,026.50    1,012.25    1,024.75     + 0.50
   2025/08   1,027.25    1,031.50    1,016.75    1,029.75       0.00
   2025/11   1,023.25    1,029.25    1,014.00    1,027.25     + 0.25
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       270,643         303,820         830,841 (+ 11,303)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(7月7日−7月11日)
 コーンベルト西部の気温は平年並。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年並〜平年を上回る。雨量は平年を上回る。
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 大豆は概ね小幅続伸。終値の前日比は期近の8月限が変わらずだが、それ以外は0.
25セント〜1.00セント高。中心限月の11月限は前日比0.25セント高の
1027.25セント。
 米国でバイオ燃料に対する税額控除の延長案を含んだ大きい法案(OBBBA)が上
院を通過したことを受け、大豆油価格が上昇したうえ、大豆油生産用としての大豆需要
増加期待が高まったため堅調となった。
 11月限は1023.25セントで取引を開始した直後に1028セント台に値を乗
せた後は軟化に転じ欧州の時間帯には1020セントを割り込んだ。シカゴの時間帯に
は1014セントの安値を付けたものの、米国でOBBBAが上院を通過したことが手
掛かりとなって浮上しプラスサイドに転じた。一時は1029.25セントの高値に達
した後、プラスサイドを維持して終了。

*米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトではオハイオバレー以外では雨は止んでいる。これに伴い、穏やかな晴
天が広がりコーンと大豆の生育が進行。中西部での夏穀物の生育環境は概ね良好を維持
している。
 今週は寒冷前線の通過に伴いプレーンズ北部および中部および中西部の多くの地域で
は一時的に晴天が広がるだろう。一方、南部および東部では散発的な雨または雷雨が続
く見込み。週後半には再び前線が到来しフロリダ半島や大西洋沿岸南部で降雨になるだ
ろう。また、寒冷前線の接近に伴い週半ばから後半にかけてプレーンズ及び中西部北部
でも降雨が見込まれる。
 6〜10日間予報では7月6〜10日間は全国的に気温、雨量共に平年並〜平年を上
回る見込み。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズでは降雨はテキサス州に限られている。冬小麦の収穫が進行したものの、
再び降雨となっており、農作業の進行ペースが鈍化している。
 南部では寒冷前線が接近するなか、高温多湿となり散発的降雨も発生。ただ降雨の
機会が減少していることで過剰な土壌水分は減少。

 大豆製品は、大豆油は大豆と同様に米国でのバイオ燃料に対する税額控除の延長案を
含んだ大きい法案(OBBBA)の上院通過が買い支援要因となって堅調となった。一
方の大豆粕は大豆油とのストラドル取引から売り優勢となった。
 大豆粕12月限は前日比1.70ドル安の287.6ドルで終えた。
今日の材料
・コーンベルトでは穏やかな晴天が広がりコーンと大豆の生育が進行。
・今後数日間はプレーンズ北部および中部および中西部の多くの地域では一時的に
 晴天が広がる見込み。
・プレーンズでは降雨により冬小麦の収穫ペースが鈍化

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