プラチナ市況=プラチナが大幅続伸、終盤に金一段高で再度上げ幅を拡大

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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貴金属の相場表(帳入値と前営業日比)
         2025/08          2026/06    ドル建て現物価格 15:45 現在
金         15,537   +109    15,674  +118  : 3,357.19   +23.85
銀          170.0    0.0     168.5   0.0  : 3,678.80   +77.00
プラチナ     6,409   +270     6,211  +229   : 1,410.65   +55.25
パラジウム   5,200      0     5,200     0  : 1,138.59   +20.59
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      15:45 現在 前営業日比        15:45 現在  前営業日比
ドル・円相場    143.89   +0.07  ユーロ・ドル相場   1.1796  +0.0016
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【市況】
 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが大幅続伸。ニューヨーク高を受けて買い
優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の上げ一服にも大幅高で推移。先限は正
午前に220円超の上昇で推移。午後になり、一時、上げ幅を縮小したが、金が一段高
が追い風となり、終盤に再度、上げ幅を拡大した。
 パラジウムの商いは成立しなかった。
 前営業日比は、プラチナ、プラチナミニが227〜270円高、プラチナスポット
284円高、パラジウムが変わらず。
 推定出来高は、プラチナが1万5435枚、プラチナミニが2544枚、プラチナス
ポットが3997枚、パラジウムが0枚。
【プラチナ先限は一部買い玉の利食い売りにも強気ムード緩まず】
 プラチナ先限は大幅高。夜間取引の終盤に6271円まで上げ幅を拡大し、6319
円の高値をつけた6月27日以来の高値をつけた。日中取引で利食い売りが増えたとみ
られるなか、一時6156円まで上げ幅縮小も強気ムードは緩むことはなかった。今
夜、米労働省から6月の米雇用統計の発表、明日からニューヨークプラチナ市場が3連
休となること考慮すれば、買い方の投資家心理は、一部の買い玉を利益確定させたいと
考えることは自然だ。
 昨日は堅調に推移したが、総取組高(標準)が268枚減の2万5397枚となり、
やや手じまい売買が優勢。午後中心に買い戻しが増えたような動きだった。今日も引き
続き、損切りを含む買い戻しは多いとみられる。
  昨日、トランプ米大統領は、ベトナムと関税交渉に合意したと公表。ベトナムから
の輸入品には20%の関税、第3国からの積み替え品には40%の関税を課す。関税交
渉は他国とも進展するとみられるが、日本との関税交渉の着地点が見えてこない。自動
車に絡む日米国間の関税の不透明感がプラチナ市場で利食い売り要因になる可能性あ
り。

【ロコ・チューリッヒ(ドル建て相場】
 プラチナのドル建て現物相場は、堅調。朝方の1414.50ドルから、金軟調につ
れ安となり、午前11時過ぎに1399ドル台まで軟化。1400ドル割れは数分で終
わり、1400〜1410ドルのレンジ相場を形成。午後3時前に金高につれ高とな
り、1410ドル超えとなった。ニューヨークプラチナ時間外取引の反落が上値圧迫要
因となり1415ドル台で頭打ちながら、1405ドル割れは買い拾われ、買い意欲は
強い。
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