大阪9月限ナイトセッション 日経225先物 40120 +400 (+1.00%) TOPIX先物 2854.5 +28.0 (+0.99%) シカゴ日経平均先物 40120 +400 (注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比) 3日の米国市場はNYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。6月の米雇用統計で非農業部門就業者数が前月比14万7000人増加と、市場予想(11万人増程度)を上回った。失業率は前月の4.2%から4.1%に低下した。前日発表の6月のADP雇用報告で非農業部門の雇用者数が予想外に減少したこともあり、雇用統計の予想を上回る内容を受けて主力株中心に買われた。米政府が5月に導入した中国向け半導体設計ソフトウエアの輸出規制の一部を撤回したことも安心感につながった。NYダウは2月上旬以来の水準を回復し、S&P500、ナスダックは連日で最高値を更新した。 S&P500業種別指数はソフトウエア・サービス、商業サービス・用品、半導体・同製造装置が上昇した一方で、耐久消費財・アパレル、医薬品・バイオテクノロジー、自動車・同部品が小幅に下落。NYダウ構成銘柄では、トラベラーズ、JPモルガン・チェース 、ボーイング 、シスコシステムズ 、アマゾン・ドット・コム が買われた。半面、メルク 、スリーエム 、プロクター・アンド・ギャンブル 、マクドナルド が軟調。 シカゴ日経平均先物(清算値)は大阪比400円高の4万0120円だった。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比50円高の3万9770円で始まった。直後につけた3万9730円を安値に膠着が続いていたが、米雇用統計の結果を受けて上へのバイアスが強まり、一気に4万円台を回復。買い一巡後は4万円~4万0100円辺りでの保ち合いが続くなか、終盤にかけて4万0120円まで買われ、ナイトセッションの高値で取引を終えた。 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。ただし、米国市場は4日が独立記念日の祝日で休場になるため、海外勢のフローは限られるであろう。そのため、買い一巡後は次第に膠着感が強まると考えられる。 ただし、足もとでボリンジャーバンドの+1σ(3万9570円)が支持線として機能するなかで、同バンドから上に放れる形であり、+2σ(4万0470円)辺りが意識されてくる可能性はありそうだ。 また、米連邦議会下院は3日、トランプ米大統領の大型減税・歳出法案を可決した。トランプ大統領が4日に署名して成立する見通しとなった。半導体企業への税優遇拡大でテック株高を後押しするとの見方もあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が買われやすくなるとみられ、日経平均型の底堅さにつながろう。 そのため、買い一巡後は4万円の底固めを意識しつつ、オプション権利行使価格の3万9875円から4万0375円でのレンジを想定する。4万円近辺での上値の重さがみられるようだと、3万9750円から4万円辺りでの狭いレンジ内でのスキャルピング中心の売買になりそうだ。 3日の米VIX指数は16.38(2日は16.64)に低下した。一時16.14まで下げており、6月26日(16.11)以来の水準に低下する場面もみられた。下向きで推移する25日移動平均線(18.19)が抵抗線として機能している状況であり、リスク選好に向かわせよう。 昨日のNT倍率は先物中心限月で14.05倍に低下した。一時14.10倍まで上昇する場面もみられたが、午後に入りNTショートの動きが優勢となり、14.02倍まで下げて200日線(14.04倍)を下回る場面もあった。昨日は自動車や鉄鋼株などがローテーションとみられる動きのなかで買いが目立っていたが、本日もこの動きが続くかを見極めることになりそうだ。再びハイテク株主導の上昇がみられるようだと、200日線を支持線としたNTロングに振れやすいとみておきたい。 株探ニュース
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