シカゴ大豆市況=期近から反落、米需給緩和観測や米関税不安ドル高などで

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2025/07   1,012.50    1,015.50    1,012.00    1,004.00     - 8.50
   2025/08   1,012.50    1,016.00      999.75    1,004.25     - 8.25
   2025/11   1,013.50    1,017.00    1,003.50    1,007.25     - 6.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       405,791       230,004        866,520   (+ 12,996)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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     米国産大豆(7月11日発表)     単位:百万Bu
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                              2025/26年度             2024/25年度
         発表日             7/11      6/12          7/11      6/12
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     作付面積         83.4      83.5          87.1      87.1
     収穫面積         82.5      82.7          86.1      86.1
     単  収         52.5      52.5          50.7      50.7
     期初在庫          350       350           342       342
     生  産        4,335     4,340         4,366     4,366
     輸  入           20        20            25        25
     供給合計        4,705     4,710         4,734     4,734
     圧  砕        2,540     2,490         2,420     2,420
     輸  出        1,745     1,815         1,865     1,850
     種  用           73        73            72        72
     その他            37        37            27        42
     需要合計        4,395     4,415         4,384     4,384
     期末在庫          310       295           350       350
     農家平均価格      1,010     1,025         1,000       995
     在庫/消費率        7.1       6.7           8.0       8.0
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 注)作付面積=百万エーカー、収穫面積=百万エーカー、単収=Bu/エーカー、
   農家平均価格=セント、在庫/消費率は%
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*米気象庁発表の6−10日予報(7月16日−7月20日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る〜平年を上回る。雨量は平年を上回る。
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 大豆は期近から反落。終値の前日比は8.50〜4.00セント安。中心限月の11
月限は前日比6.50セント安の1007.25セント。
 米農務省(USDA)発表の月例需給報告で25/26年度の生産見通しが事前予想
を上回ったうえ、輸出量見通しが引き下げられたことを受けて需給緩和見通しが示され
たことが弱材料となり売り優勢となった。また、米政権がカナダに35%の関税を通知
したことで、米政権の関税不安が高まったことやドル高も弱材料となった。

 期近11月限は1013.50セントで取引を開始。米農務省(USDA)月例需給
報告待ちで様子見の雰囲気が強まるなかアジアの時間帯序盤には1017セントの高値
に達する場面が見られた。その後、欧州の時間帯にじり安となりながらも1010セン
トが下値支持線として意識されたが、USDA月例需給報告を受けて1003.50
セントの安値まで一気に軟化。買い戻す動きが見られたものの、1010セント台に達
すると戻り待ちの売りが入って再び値を落とし、この日の安値圏で引けを迎えた。
 USDAは月例需給報告において25/26年度の米大豆需給見通しは生産量予測が
前月の43億4000万Buから43億3500万Buに引き下げられた。一方の需要
面は圧砕量が前月の24億9000万Buから25億4000万Buに引き上げられた
が、輸出量予測が前月の18億1500万Buから17億4500万Buに引き下げら
れたため、総需要は前月の44億1500万Buから43億9500万Buに下方修
正。その結果、期末在庫量は前月の29億5000万Buから31億Buに、期末在庫
率は前月の6.7%から7.1%に引き上げられた。
 一方、ブラジルの25/26年度生産量見通しは1億7500万トン、アルゼンチン
の25/26年度生産見通しは4850万トンで据え置かれた。

*米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトではミシシッピーバレー西部での降雨はほとんどのコーン及び大豆にと
って慈雨となっている。中西部の気温は南西部では35℃まで上昇しているが、概ね
開花〜受粉期を迎えているコーンそして大豆にとって適度な状態。
 今後5日間、プレーンズ中部および南部、そして中西部北部およびロッキー山脈以東
では雨が地な天気が続く見込み。また、7月16〜20日はプレーンズ及び中西部北部
を含んだ米東部の気温は平年を下回るが、雨量は全国的に平年並〜平年を上回るだろ
う。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。

 プレーンズでは、北部で散発的な降雨または雷雨が発生。気温の上昇は一部地域に限
られ、冬小麦の成熟および収穫は順調に進行。
  米国南部では、温かく湿度が高いなか一部では農作業のペースが鈍化しているが、
夏穀物の生育は順調に進行。
 大豆製品は、大豆粕は大豆の軟調に追随安になったが、大豆油は中東リスクを意識し
た原油高が手掛かりとなって買い優勢となった。
 大豆粕12月限は前日比1.70ドル安の283.60ドル。
今日の材料
・コーンベルトではミシシッピーバレー西部での降雨はほとんどのコーン及び大豆に
 とって慈雨。
・中西部の気温は概ね開花〜受粉期を迎えているコーンそして大豆にとって適度な
 状態。
・プレーンズでは、北部で散発的な降雨または雷雨が発生。
・米25/26年度の大豆期末在庫量は前月の29億5000万Buから31億
 Buに、期末在庫率は前月の6.7%から7.1%へ上方修正。

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