6月米消費者物価指数を受けて、金相場は値下がりした。前年比で総合が2.7%上 昇、コアが2.9%上昇はサプライズとは言えないが、それでも米連邦準備制度理事会 (FRB)に利下げを急がせる数値にはなっていない。この流れでPCEデフレーター も上振れすると、7月利下げ見送りは当然として、9月利下げにも不透明感が浮上す る。CMEのFEDWATCHだと、金利据え置きが45.1%の確率で織り込まれて おり、依然として利下げ確率の方が高い状態だが、五分五分に近い状態に修正されてい る。8月1日に新たな関税が発動されると、利下げ着手はさらに難しくなる。 ただし、FRBが利下げに慎重姿勢に傾斜し、米金利が上昇するほどに、トランプ米 政権のパウエルFRB議長に対する批判は厳しくなる。現在はFRB本部建物の補修問 題がトランプ政権から批判されているが、後任人事を巡る議論も改めて活発化しやす い。FRBの独立性に対する懸念も同時に高まると、金相場に対してポジティブな影響 が生じることになる。 (マーケットエッジ・小菅 努)
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