NY株式21日(NY時間12:12)(日本時間01:12) ダウ平均 44561.83(+219.64 +0.50%) ナスダック 21020.30(+124.64 +0.60%) CME日経平均先物 39935(大証終比:+105 +0.26%) きょうのNY株式市場でダウ平均は反発しているほか、ナスダックは6日続伸し、最高値を更新。市場は関税に関する最新の動向を注視する一方、今週始まるIT・ハイテク企業の決算発表を待っている。先週はダウ平均以外は最高値を更新し、良好な週となった。一方、ダウ平均は僅かに下落して終えていた。 ホワイトハウスは関税に対する立場を改めて強調。日曜日にラトニック米商務長官が「8月1日が各国に対する関税支払いの厳格な期限だ」と発言。一方、「8月1日以降も米国と交渉することは可能」とも述べた。ただ、EUとの交渉は難航しているようで、EU加盟国からは期限までに合意できなければ、米国以上の報復措置を検討するよう欧州委員会に要請しているとの報道も流れていた。 予断は許さない状況ではあるが、市場はむしろ決算に関心を集中させ始めているようだ。今回の決算シーズンは好調なスタート切っており、これまでに発表を終えたS&P500企業59社のうち、86%以上が市場予想を上回る利益を計上している。 今週はアルファベット<GOOG><GOOGL>やテスラ<TSLA>といったマグニフィセント7の発表が予定されており、予想を上回る内容となれば、米株式市場はさらなる追い風を得る可能性があるとの声も出ている。マグニフィセント7は今回の決算で14%の増益が見込まれている一方、その他のS&P500企業493社はわずか3.4%と見られている模様。 「決算シーズン開始時点でS&P500は最高値圏にある。ここを冴えない決算なしで乗り切れるかが、相場の上昇トレンドを維持する上で非常に重要になる」といったコメントも出ている。 ベライゾン<VZ>が決算を受け上昇。1株利益、売上高とも予想を上回ったほか、通期の1株利益のガイダンスも上方修正した。無線通信料金の値上げと最近の税制改正が寄与した。 ツイッターの創業者ドーシー氏が率いるフィンテック企業ブロック<XYZ>が上昇。S&P500株価指数の算出銘柄に採用された。変更は23日の取引開始前に実施される。 デジタル画像検索収集サイトのピンタレスト<PINS>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を従来の37ドルから45ドルに引き上げた。先週末終値よりも21%高い水準。マクロ経済の改善傾向を背景に挙げている。 バーンズ&ノーブル・エデュケーション<BNED>が大幅安。デジタル販売の原価計上に関する情報が注意喚起されたことを受けて、年次報告書(フォーム10-K)の提出を延期する申請を行いった。 ベライゾン<VZ> 42.87(+2.03 +4.96%) ブロック<XYZ> 78.11(+5.29 +7.26%) サレプタ<SRPT> 13.37(-0.71 -5.04%) バーンズ&ノーブル・エデュケーション<BNED> 9.22(-2.01 -17.90%) ピンタレスト<PINS> 37.90(+0.79 +2.12%) アップル<AAPL> 213.32(+2.14 +1.01%) マイクロソフト<MSFT> 510.07(+0.02 +0.00%) アマゾン<AMZN> 228.11(+1.98 +0.88%) アルファベットC<GOOG> 189.35(+3.41 +1.83%) アルファベットA<GOOGL> 188.30(+3.24 +1.75%) テスラ<TSLA> 328.45(-1.20 -0.37%) エヌビディア<NVDA> 172.34(-0.07 -0.04%) メタ<META> 711.97(+7.69 +1.09%) AMD<AMD> 157.92(+0.93 +0.59%) イーライリリー<LLY> 764.62(-7.09 -0.92%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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