貴金属は、金が続落して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク安を受けて売り優勢 となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが円安を受けて堅調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は25.18ドル安 の3333.02ドル、銀が89セント安の3813セント、プラチナが9.05ドル 高の1412.20ドル、パラジウムは4.73ドル高の1230.05ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=147.73/75円で、前営業日の 大引け時点から0.79円の円安。 先限の寄り付き目安は、金が1万5980円前後、銀は176.0円前後、プラチナ は6100円前後、パラジウムは6100円前後。 【NY金は利食い売りが圧迫】 金は前週末の海外市場は、米国と欧州連合(EU)の合意見通しを受けて売り優勢と なった。 金は米国と欧州連合(EU)の関税合意が圧迫要因である。トランプ米大統領は、欧 州連合(EU)との関税交渉で合意したと明らかにした。自動車を含めEUからの大半 の輸入品に対する関税率は15%となるとした。トランプ氏とフォンデアライエン欧州 委員長が英北部スコットランドのゴルフコースで会談し合意した。一方、米国と中国は 関税の適用一時停止期間を3カ月延長する見通しだと、香港英字紙サウスチャイナ・モ ーニング・ポスト(SCMP)が匿名の関係者情報に基づいて報じた。ベッセント米財 務長官と中国の何立峰副首相は28日、ストックホルムで貿易交渉に臨む。 今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)では金利据え置きが見込まれている。また 第2四半期の米国内総生産(GDP)速報値や6月の米個人消費支出(PCE)価格指 数、米雇用統計の発表がある。 銀は前週末の海外市場は、ドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。 【プラチナはドル高や金軟調が圧迫も週明けに押し目を買われる】 プラチナは前週末の海外市場では、ドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。 プラチナはドル高や金軟調が圧迫要因になった。米国と欧州連合(EU)の関税交渉 で合意見通しであることが金の圧迫要因になった。ただ週明けは押し目を買われた。ト ランプ米大統領とフォンデアライエン欧州委員長が英北部スコットランドのゴルフコー スで会談し、合意した。株高に振れると、プラチナの支援要因になるとみられる。一方 米国と各国の関税交渉の行方も確認したい。期限となる8月1日までにまとまるかどう かが焦点である。 <今日の予定> ・香港貿易収支 2025年6月(香港統計局) MINKABU PRESS 東海林勇行
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