[今日の視点]石油=下落へ、米中協議の焦点はロシア産石油

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 国内市場は下落へ。2025年12月限で300〜700円安程度を想定する。米国
と欧州連合(EU)が貿易交渉で合意したものの、供給過剰が引き続き警戒されている
こともあって、売り優勢の展開となりそうだ。円相場は1ドル=147円台後半で推
移。
 今日から2日間にわたって、米中両国の高官協議が行われる。ベッセント米財務長官
と中国何副首相が関税の休戦延長について話し合うほか、中国によるロシア・イランか
らの石油購入などについて協議する。サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCM
P)によると、米中の関税休戦はさらに3カ月延長される見通しだが、米国はロシア産
石油の購入国に100%の関税を課すと警告している。中国はロシア産石油の主な買い
手である。米国は100%関税を50日間猶予しているものの、この猶予期間が終了す
る9月初めにかけて中国がロシア産石油を購入し続けるなら、関税休戦の延長協議は意
味をなさない。
 中国が割安なロシア産石油の購入を止め、他の産油国に頼るならば供給が不足し原油
相場は強含むだろうが、今月の値動きは限定的である。ロシア産石油の購入を巡って米
国と中国が対立する可能性が高く、米中協議の動向を注視すべきである。
 時間外取引でニューヨーク原油9月限は前日比0.06ドル高の65.22ドルで取
引されている。本日これまでのレンジは65.05〜65.35ドル。
<今日の予定>
◆ 日本 ◆
【納会】--:-- 小豆 2025年7月限(大阪取引所)
【発会】--:-- バージガソリン 2026年2月限(東京商品)
【発会】--:-- バージ灯油 2026年2月限(東京商品)
【発会】--:-- バージ軽油 2026年2月限(東京商品)
【発会】--:-- 中京ローリーガソリン 2026年2月限(東京商品)
【発会】--:-- 中京ローリー灯油 2026年2月限(東京商品)
【発会】--:-- ゴムRSS3 2026年7月限(大阪取引所)
◆ 香港 ◆
【経済】17:30 貿易収支 2025年6月(香港統計局)
◆ アメリカ ◆
【農産】7/29 00:00 週間穀物輸出検証高(USDA)
【農産】7/29 05:00 週間穀物生育進度・作況状況(USDA)
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