シカゴ大豆市況=総じて小反発、生育良好で上値重いも買い戻しが下支え

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/08     962.00      965.25      962.00      961.75        0.00
  2025/09     970.25      974.75      966.25      969.50        0.00
  2025/11     990.00      994.50      986.00      989.25        0.00
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物        未入電        203,609         850,792  ( - 5,475)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(8月7日−8月11日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年並み〜上回る
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
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 大豆は総じて小反発。終値の前営業日比は変わらず〜2.25セント高。中心限月の
11月限は変わらずの989.25セント。
 米国産地の良好な生育状況が引き続き上値を抑えるなか、7月の米雇用統計発表後に
米株が大きく崩れて、原油も急落したことが弱気される一方、ドル安が大きく進展した
ことでセンチメントはそれほど弱くならず、このところの続落を受けた週末前の利食い
の買い戻しが下値を支える形となった。引け後に発表された6月の大豆圧砕高は事前予
想平均を若干上回った。
 11月限は990.00セントで取引を開始。その水準を中心に986.00〜
994.50セントと、大豆としては比較的狭いレンジでのもみ合いが続いた。引けは
前日に続き990セントを割り込んだ。

 引け後に米農務省(USDA)が発表した6月の大豆圧砕高は1億9700万Bu
と、事前予想平均の1億9660万Buをやや上回った。

 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトは寒冷前線の通過後、カナダの山火事の影響で空気が悪化している。ミ
ズーリ州やイリノイ州を南限にして、広範に健康を害するような空気の汚染が報告され
ている。コーンベルトでは高温多湿の天気が続いてきたが、1日は最高気温が24〜
27℃と低めの気温となる見込み。低めの気温と潤沢な土壌水分で、受粉期にあるコー
ンや大豆にとっては好ましい天気になる見込み。
 コーンベルトや米国北東部では高温多湿の天気が一段落して、低めの気温となるが、
プレーンズでは来週前半まで高温が続くだろう。一方、米国の南西部や南央部では新た
な高気圧の尾根が形成されて、テキサス州を東限として、最高気温が38℃を超えそう
だ。それ以東の米国南東部のガルフ沿岸では毎日降雨が発生するだろう。それにより今
後5日間の雨量が50〜150ミリとまとまったものになろう。またそれとは別にプレ
ーンズでも高温となるが、散発的に降雨も発生するだろう。一方、ミシシッピ川流域北
部〜米国北東部の広い範囲では降雨はない見込み。
 6〜10日間予報に関しては、8月6〜10日にかけて、米国の大半で気温は平年並
並み〜上回るが、雨量は米国の北部やミシシッピ川以東で、平年を上回るものの、米国
南東部〜プレーンズの南半分では平年を下回りそうだ。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。

 プレーンズでは、平年を下回る気温となり、広範に散発的な降雨が発生している。と
くに南部では熱波が後退しているが、これは一時的なものとなる見込み。プレーンズ北
部の一部で干ばつの影響が残っている地域があるが、それ以外は総じて生育に適した天
気となっている。
 米国南部では、テキサス州〜大西洋沿岸南部にかけて、高温多湿の天気が続いてい
る。テキサス州北部〜大西洋沿岸中部にかけて伸びている寒冷前線の近辺で降雨が発生
しているが、内陸部では7月の降雨が平年を下回っていたため、依然として降雨を必要
としている地域がある。

 大豆製品は、大豆粕は続伸、大豆油は続落。大豆粕買い/大豆油売りのストラドル商
いが活発化した。また中国が7月初めに続きアルゼンチン産の大豆粕を買い付けたとの
ニュースも買い材料となった。
 大豆粕12月限は前日比4.50ドル高の280.50ドル。
今日の材料
・コーンベルトでは高温多湿の天気が続いてきたが、1日は最高気温が24〜27℃と
 低めの気温となる見込み。低めの気温と潤沢な土壌水分で、受粉期にあるコーンや大
 豆にとっては好ましい天気になる見込み。
・6月の大豆圧砕高は1億9700万Buと、事前予想平均の1億9660万Buをや
 や上回る=USDA

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